【特集】ダミアンハースト 桜

投稿 更新

contents section

 イギリスを代表する現代作家であるダミアン・ハーストは、30年以上にわたるキャリアの中で、絵画、彫刻、インスタレーションと様々な手法を用い、芸術、宗教、科学、そして生や死といったテーマを深く考察してきました。最新作である〈桜〉のシリーズでは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈し、色彩豊かでダイナミックな風景画を完成させました。それはまた、1980 年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきた作家にとっては、色彩や絵画空間に対する探究の大きな成果でもあります。大きいものでは縦5 メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘います。
 2021年、カルティエ現代美術財団は本シリーズを世界で初めて紹介し、高く評価されました。この度、春には満開の桜が咲き誇る国立新美術館に、国内で初めてのハーストの大規模な個展が巡回します。本展覧会のために、107点から成る〈桜〉のシリーズから作家自身が作品を選び、展示空間を作り上げる予定です。コロナ禍で閉塞感を抱いていた多くの人々に絵画表現の魅力を存分に楽しむ機会になることでしょう。

0302damien_c.jpg
ダミアン・ハースト 《神聖な日の桜》個人蔵 2018年 カルティエ現代美術財団コレクション、パリ

ダミアン・ハースト Damien Hirst
0302damien_b.jpg1965年、英国ブリストル生まれ。リーズで育ち、1984年からロンドン在住。1988年、ゴールドスミス・カレッジ在学中に、学生と共に作品を展示した「フリーズ」展を主催。同展はハーストだけでなく、その他の新進アーティストのキャリアをスタートさせるきっかけになるとともに、「ヤング・ブリティッシュ・アーティス(YBAs)」の誕生を示すものとなった。1995年にはターナー賞受賞。彫刻、インスタレーション、絵画、ドローイングといった創作活動において、生と死、過剰さ、儚さといったテーマを探求する。これまでに 2012年にはロンドンのテートモダンにて大規模回顧 展となる「ダミアン・ハースト」展、ヴェネツィアのパラッツォ・グラッシおよびプンタ・デッラ・ドガーナにて2017年に「難破船アンビリーバブル号の宝物」展、2021年パリのカルティエ現代美術財団で「ダミアン・ハースト桜」展を開催。日本では2008年の「 英国美術の現代史:ターナー賞の歩み」、2009年の「医学と芸術:生命 と愛の未来を探る」(共に森美術館)などへの出展歴がある。

ダミアン・ハースト 2019年
0302damien_d.jpg
(上)(左下)ダミアン・ハーストのスタジオ風景(右下)スタジオでのダミアン・ハースト 2019年

Photographed by Prudence Cuming Associates Ltd
© Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022

■展覧会名: ダミアンハースト 桜
■会期:3月2日(水)〜5月23日(月)
■会場: 国立新美術館 企画展示室2E (〒106-8558 東京都港区六本木 7-22-2)
■開館時間:10時〜18時(毎週金・土曜日は20時まで)※入場は閉館の30分前まで
■休館日: 火曜日(ただし、5月3日(火・祝)は開館)
■料金:一般 1,500 円/大学生 1,200 円/高校生 600 円
■主催: 国立新美術館、カルティエ現代美術財団
■共催:日本経済新聞社
■問い合わせ:TEL. 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
■アクセス: 東京メトロ千代田線「乃木坂駅」青山霊園方面改札6出口(美術館直結)、東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口から徒歩約5分、都営地下鉄大江戸線「六本木駅」7出口から徒歩約4分

【展覧会ホームページ】 https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/damienhirst/

★こちらの観覧券を2組4名様にプレゼント!
★申込み締切 3/18(金)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。

更新日:2022年3月2日(水)

[[aform062]]

\ WEB会員募集中 /

会員登録していただくと、会員限定のプレゼントやイベントにご応募いただけます♪

related post

関連記事