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コラム

  • 第20回 コンサバなきもの、モードなきもの

    コンサバなきもの、モードなきもの きもの雑誌に出ているきものは「コンサバ系」  私が普段よく着るきものは、有名産地の紬や作家ものの紬がほとんどです。洋服で言えばコンサバ系です。きものを着始めた頃は、雑誌で紹介されているきもの好きの女優さんの姿を「ステキだなぁ」と思って見ていたので、自然とそういうきものを選んでいたのです。東京人なので色も柄も抑えたシックなものがしっくり来るし、どちらかというと無地に近い感覚のきものを帯周りで遊ぶ、という感じでした。それでも十分に楽しいのです。帯の色や柄、帯締めの色で季節を表し、帯留めや帯飾りでアクセントをつけて、1つのきものを幾通りにもコーディネートするのは、きものの大きな楽しみです。 ところが、最近アンティーク着物に触れる機会が増えて、きもののルールなど全然関係なく着られるアンティーク着物に面白さを覚えてしまいました。アンティークきものは帯周りだけでなく全身で遊ぶ感覚が楽しい。渋い雰囲気のものしか選べなかった私の固定観念を、アンティークは見事に壊してくれました。 アンティークきものは「モード系」 アンティークきものは「モード系」  先日、アンティークきもののコレクターの方にたくさんのきものや帯を見せていただく機会がありました。「アンティークきもの」というのは、明治・大正・昭和のきものです。好きなものを羽織ってみていいというので、いくつか着させていただいたのですが、どれもこれも色や意匠が大胆で斬新。テンションが上がります。昔の人はお洒落だったなぁと感心しますが、きものが日常着だった時代ですから作り手も気合が入っていたのでしょう。糸が今のものより細いので、美しいだけでなく柔らかくて軽いのも特徴です。洋服では柄×柄の組み合わせを敬遠してしまうのに、きものなら平気でできるのが不思議です。 この時代のきものは「モード」なんですね。洋服もコンサバ系よりモード系が好きな私にとって、モード系のきものに惹かれるのは自然の成り行きかもしれません。着て行く場所は選びますが、遊び着としてならどこへでも大丈夫だし、パーティーの席ならどんな洋服より華やかになります。その場にいたほかの女性たちも、色々羽織ってみては大興奮でした。美しい布を纏うと女性の心は自然と高揚して、アドレナリンが全開になるんですね。 上から下まで1万円で揃うことも  コレクターの方に聞いたところによると、これらのきものはどれも骨董市や古着屋さんなどで1〜2万円で買ったものだそうです。確かに、私のお気に入りのアンティークも6500円で買ったものでした。最近買った羽織も同じくらい。これなら洋服より安いですよね。「どうやって探すのですか」とよく聞かれますが、最初は詳しい人に教えてもらうのが1番です。やがて自分の「好きなもの」が決まってくると、きものの方から手招きされるようになって、探すのが上手になります。 きもの人口が少ない今、伝統文化を守るためには日本全国の職人さんを応援したい気持ちがあります。でもそれと同時に、既にこの世にあり誰にも着られずに出番を待っている「べっぴんさん」たちに、もう一度光を当てることも同じくらい大切で、それこそがSDGsだと思うのです。 (文/レディ東京ライター 中島有里子)

  • 鯵のソテー ラビゴットソース

    VOL.29 鯵のソテー ラビゴットソース

    柏木京子 VOL.29 鯵のソテー ラビゴットソース 鯵のソテー ラビゴットソース 春と夏の境目の6月。梅雨に入り蒸し暑さが増してくるこの時期は、何かと不調が出やすくなります。今回ご紹介するのは、フランス語で「元気を出させる」という意味があるラビゴットソース。酢の効いたドレッシングに、刻んだ生の野菜をたくさん入れて作ります。ビタミンCが豊富で、酢は疲労回復効果も期待できますね。  魚は下ごしらえが肝心。塩を振って10分置き、出てきた水分を拭き取ることで、生臭さがなくなります。表面をぱりっと焼き、ラビゴットソースをたっぷりかけて、美味しくお召し上がりください。 材料一覧 鯵の骨を取り除き、塩2つまみを全体にまぶして10分置く。出てきた水気を拭き取る。野菜を切る。紫玉ねぎをみじん切りにし、塩2つまみをかけて混ぜておく。10分くらい置き、ペーパーで包んで水気を取り除く。きゅうり、トマトは種の部分を取り除き、5mm角に切る。ボウルに☆の調味料を入れてよく混ぜ、野菜を加えて混ぜる。鯵の表面に出てきた水分をペーパーで拭き取り、小麦粉を薄くつけてフライパンでこんがり焼く。皿に盛り付け、ソースをかける。 鯵の骨を取り除き、塩2つまみ 野菜を切る ☆の調味料を入れてよく混ぜる 小麦粉を薄くつけてフライパンでこんがり焼く P R O F I L E 自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ)出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。 [ctr_block id="10176"] にんべん だしアンバサダー|株式会社にんべん公式サイト

  • VOL.28 豚肉の冷しゃぶオクラソースがけ

    ● VOL.28 ● 豚肉の冷しゃぶオクラソースがけ  今回ご紹介するのは我が家の定番メニュー、豚肉の冷しゃぶです。疲労回復に効果のある豚肉、ネバネバが人気のオクラ、タイの調味料ナンプラー。個性のある食材ですが、とてもよく合います。冷しゃぶを柔らかく、美味しく仕上げるためのコツがあります。まず茹で方。肉を柔らかく仕上げるために、肉は静かな火で茹でます。次に冷やし方。肉の色が変わったらザルに上げ、水気が切れたら少量のナンプラーをからめます。こうすることで、しっとり柔らかく、しっかりした旨味の豚しゃぶ肉に仕上がります。オクラソースは青魚の刺身にも合います。ぜひお試しくださいね。 【材料】(2人分)豚ロースしゃぶしゃぶ用................200g   ナンプラー.......................................小さじ1/2くらいオクラ................................................1/2パック(5本くらい)塩.........................................................大さじ1/2 ★オリーブオイル.................................大さじ2★マスタード.......................................小さじ1/2 ★千鳥酢.............................................大さじ1/2 ★ナンプラー.......................................小さじ1 ★こしょう..........................................少々 みょうが.............................................1本 ■ 作り方 ■ 1. オクラソースを作る。オクラはさっと洗い水気を拭き取る。塩をまぶし板ずりする。 2. 塩を洗い流す。ヘタを切り落とし、みじん切りにする。 3. 調味料をまぜる。 4. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を弱め、豚肉を1枚ずつ広げて入れる。沸騰すると肉がパサパサになってしまうので、静かな火で茹でる。 5. 色が変わったらザルにあげる。水気が切れたら、ナンプラー小さじ1/2をからめる。 5. 2.の豚肉をお皿に盛る。その上に、オクラソースをかける。薄い輪切りにしたみょうがを添え、混ぜていただく。 <<< ● VOL.27 ● 出汁で炊くそら豆としらすのリゾット  ■■  P R O F I L E  ■■  自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ) 出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。   更新日:2022年5月11日(水)

  • 第19回 きもののヘアスタイル

    ■■ 第19回 きもののヘアスタイル ■■ ■■いつものヘアスタイルで  「きものを着るには美容院へ行かなくてはいけない」と思っている方は多いのではないでしょうか。ただでさえ敷居が高いと感じる方の多いきものを、ますます遠ざけてしまう理由のひとつとして、髪型があるのではないかと思います。そもそも、きれいに和髪を結ってきものを着ることが今の時代に合ったお洒落なのかな、とも思うのです。もちろん、伝統と格式が重んじられるお茶席や結婚式など特殊なシーンでは、髪もそれなりにきちんと結われていた方が美しいのですが、その場合でも大きめのアップにするとどこか古臭く、野暮ったい感じになりがちです。そこは美容師さんの腕とセンス次第ということになるのでしょう。特別なシーンではなくファッションとしてきものを着る場合は、あまり決めすぎない方がステキに映ると思うのですがいかがでしょうか。  40代以降では髪を長くしている人は少数で、肩より短い人が多いように思います。髪が短い人はきものを着るのにとても便利です。ショートでもボブでも、特に何もせずそのままで格好いいし、さり気なさがあって着慣れた印象になります。ロングの場合も和髪に結うのではなく、さり気ないシニヨンにしてお洒落な簪や髪飾りをつけるのがステキだと思います。着る側にしても、洋服のときと同じヘアスタイルでそのままきものを着られるのは楽で、気軽に着てみようかなという気持ちにさせてくれます。ショートにしろロングにしろ、基本はうなじを見せることです。首周りがスッキリしていれば、それだけで「きもの美人」になれます。 ■■仲間がいると10倍楽しい  きものを楽しむためには、仲間を見つけるのが1番です。友だち同士で集まってコーディネートの研究をしたり、わからないことを教え合ったり、情報交換したりと、きもの談義は尽きることがありません。私にもきもの友だちがいますが、ネットで何かを探すのが得意な人、気楽に相談できる呉服屋さんを知っている人、センスが抜群の人など色々で、みんなの知恵を出し合ってそれぞれが自分らしい着こなしを研究しています。もちろん、一緒にお出かけするのもお楽しみのひとつ。先月は川越に桜を見に行きました。ちょうど4人だったので谷崎潤一郎の『細雪』を気取りながら、満開の桜を楽しみ、美味しい食事を堪能しました。こういう楽しみはきものならではだなぁ、と思うのです。(文/レディ東京ライター 中島有里子) <<< 第18回 アンティークきものの魅力 ←こちらからバックナンバーを読む事ができます 更新日:2022年5月11日(水) 『大人の嗜み』についてご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★このコラムに対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。下記フォームより必要事項をご記入して頂き送信して頂いた方の中から抽選で10名様に『有松絞りの手拭い』をプレゼント!! ★プレゼント応募〆切は5/31(火)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。(色は選べません) [[aform017]]

  • 第18回 アンティークきものの魅力

    ■■ 第18回 アンティークきものの魅力 ■■ ■■銘仙の面白さ  "アンティークきもの"の代表といえば、大正ロマンのイメージと重なる銘仙ではないでしょうか。明治になって身分制度が改まり、それまでは庶民が着ることのできなかった絹のきものが庶民の日常着になると、洋服感覚を取り入れた銘仙が広く受け入れられるようになりました。色鮮やかで多彩な柄の"模様銘仙"は、まず女学生の間で大流行となり、それが幅広い年齢層にも広がって、大正末期には和服で歩いている人の約半数が銘仙を着るほどの人気となったそうです。当時、"洋服感覚"として流行った銘仙が、今では最もきものらしいきものに見えるから不思議です。1950年代に最盛期を迎えた銘仙は、その後登場したウール着物にとって替わられ、色柄も古典的なものに戻っていきました。  関東では一般に抑え気味のシックな色柄が好まれますが、そんな中で華やかなアンティークの銘仙には特別な存在感があります。アールデコやキュービズムの影響を受けたポップでモダンな色使いは斬新で魅力的。昨今のアンティークきものブームで息を吹き返した銘仙は、当時女学生の間で流行ったように、今も若い女性に人気があり、足元をブーツにするなど、自由に楽しく着こなしています。私が先日手に入れた銘仙の羽織は、しつけが付いたままのきれいな状態でした。少し前なら派手に感じたかもしれませんが、今だからこそこんな大胆な色柄が新鮮に映ります。私は上から下までアンティークを着るより、紬の上に銘仙の羽織をサラッと羽織る方が大人のお洒落という感じでいいなぁと思いますが、友人のお祝いのパーティーだったこの日はきものもアンティーク。たまにはこんな装いも楽しいですね。 ■■時代の色、時代の柄  「きものには流行はないから親から子へ受け継ぐことができる」といわれますが、実際にははっきりとした流行があって親のきものはやはり古臭かったりします。きものそのものの色柄もあるのですが、それ以上に気になるのが八掛。袖の振りや裾からチラッと見える裏の色です。昔のものは赤が多いんですね。大島の裏地など赤が多く、それが古臭さを感じさせます。また、大抵は親世代の方が身長が低いので、寸法が合わないこともあります。かといって仕立て直すとなるとそれなりにお金がかかるので、ついつい箪笥の肥やしにしてしまいます。  着物に限らず時代の色・柄というものがあって、例えば器に使われる藍の色にも、江戸時代の色、明治の色、大正の色あり、それらはひと目でわかるものです。中でも面白いのは大正時代。たった15年しかないのに国内外が激動の時代だったためか、その時代感にはハッキリとした特徴があります。アール・ヌーボーやアール・デコ、大正ロマンと呼ばれる時代感ですね。耽美主義やダダイスム、デカダンスに影響を受けた退廃的な気分を伴った大正ロマンは、なんとも魅力的で人々を惹きつけました。画家でいえば竹久夢二。その時代のきものにもそういう匂いがあって、素直なきものしかない今の時代の私たちの心をわしづかみにするのです。 (文/レディ東京編集者 中島有里子) <<< 第17回 季節を纏う ←こちらからバックナンバーを読む事ができます 更新日:2022年4月6日(水) 『大人の嗜み』についてご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★このコラムに対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。下記フォームより必要事項をご記入して頂き送信して頂いた方の中から抽選で10名様に『有松絞りの手拭い』をプレゼント!! ★プレゼント応募〆切は4/30(土)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。(色は選べません) [[aform017]]

  • VOL.27 出汁で炊くそら豆としらすのリゾット

    ● VOL.27 ● 出汁で炊くそら豆としらすのリゾット    春野菜のおいしい季節になりました。今回は食卓を春に彩る、そら豆としらすのリゾットをご紹介します。香りが強く、若くてやわらかなそら豆はさっと塩茹でを。 お米は洗わずに炒め、旨みのしらすをプラスします。鰹と昆布の合わせ出汁で煮て、バター、チーズ、白ワインを加えます。フライパンで作る、栄養たっぷり美味しいリゾット。そら豆は鮮度が落ちやすく、空気に触れると味も栄養価も低下します。さやに入ったものを購入し、できるだけ早く食べましょう。 【材料】(2人分)そら豆.............................. 1袋(30粒くらい) しらす.............................. 45g 米.................................... 1合(洗わずに)出汁................................. 400〜500ml 白ワイン........................... 大さじ2 塩.................................... 少々 こしょう........................... 適宜醤油................................. 少々 バター.............................. 10〜20gパルミジャーノチーズ......... 適宜 にんにく........................... 1かけ ★出汁の取り方はこちら。https://lady-tokyo.com/blog/2020/01/kokoro-k.html ■ 作り方 ■     1. そら豆を房から出し、塩を入れた熱湯で2〜3分茹でる。粗熱が取れたら、皮をむく。 2. フライパンにオリーブオイル、つぶしたにんにくを入れて火にかける。良い香りがして、オイルに香りが移ったらにんにくを取り出す。 3. 米を加えて炒める。透明になり、ガリっと噛めるようになったら、白ワイン、しらすを加える。 4. 出汁を200ml入れ、中火で煮る。水分がなくなってきたら出汁を100mlずつ加え、ほんの少し固さが残るくらい(アルデンテ)まで煮る。出汁が残っていても、固さがちょうど良くなったところまでで止める。 5. バターを加え、パルミジャーノチーズを削って混ぜる。 6. そら豆を加える。味見をして塩で味を整え、醤油少々をたらす。 7. 皿に盛りつけ、オリーブオイル、チーズをかけ、黒胡椒を引く。 <<< ● VOL.26 ● 新玉ねぎの柔らか煮すき焼き風  ■■  P R O F I L E  ■■  自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ) 出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。   更新日:2022年4月6日(水)

  • VOL.26 新玉ねぎの柔らか煮すき焼き風

    ● VOL.26 ● 新玉ねぎの柔らか煮すき焼き風    春先になると野菜売り場に「新」のつく野菜が並びますね。こうした野菜をみると、春の訪れを感じて、何だかうれしくなってきます。今日は新玉ねぎを丸ごといただく料理をご紹介します。収穫後そのまま出荷される新玉ねぎは、見るからにみずみずしく柔らかいのが特徴。甘辛味の出汁でじっくり煮込むことで外側に味が染み、中は新玉ねぎそのもののあまさを味わえます。お箸でくずしながら、半熟卵、甘辛のタレを絡めるととても美味しいです。この季節ならではのごちそう玉ねぎ、ぜひ作ってみてください。 【材料】(4人分)新玉ねぎ...........................4個 出汁.................................4カップ みりん..............................大さじ4醤油.................................大さじ4 牛肉.................................150g ●醤油.............................. 小さじ2 ●酒................................. 小さじ2 ●ごま油........................... 小さじ2しいたけ...........................3個 菜の花..............................適宜卵....................................4個 お好みで 七味唐辛子 ■ 作り方 ■     1. 新玉ねぎの皮をむく。 2. 鍋に出汁、みりん、醤油、新玉ねぎを入れて火にかけ、沸騰したら15分、上下を返して10分煮る。キッチンペーパーで落とし蓋をするとうまく煮える。 3. 牛肉を食べやすい大きさに切り、●の調味料を絡めておく。 4. 玉ねぎが柔らかくなったのを確認し、2.の鍋に牛肉(調味料ごと)、しいたけを加えて煮る。 5. 肉に火が通ったら菜の花を加える。 6. 皿に新玉ねぎ、牛肉、しいたけ、菜の花を盛り付ける。 7. 再び鍋を火にかけ、卵を入れて半熟にする。 8. 一緒に盛り付ける。卵をからめながらいただく。 <<< ● VOL.25 ● さばと大根の生姜鍋  ■■  P R O F I L E  ■■  自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ) 出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。   更新日:2022年3月2日(水)

  • 第17回 季節を纏う

    ■■ 第17回 季節を纏う ■■ ■■きものならではの楽しみ方  きものの魅力の1つは、季節をそのまま纏える面白さだと思います。サクラの季節には、春色のきものにサクラの柄の帯を締めて、自分もサクラになったような感覚を味わい、秋には金茶のきものや帯でイチョウ並木の風景に溶け込むといった感じに。また洋服ときものでは、着る気分や選ぶ色柄がまったく変わってしまうのも不思議です。私は洋服ではピンクを着ることはありませんが、きものでは写真のような色を身につけたくなります。洋服だと何となく気恥ずかしくて敬遠してしまう花柄も、きものなら着ることができるのです。  とはいえ、はじめからそうだったわけではなく、色物を着ることに慣れていなかった最初の頃は、普段着ているモノトーンの洋服の延長線上の渋い無地が安心でした。きものは面積が大きいので、華やかな色は気恥ずかしかったのです。それに関東人の私はそもそもが渋好みなので、それがカッコ良く思えたということもあります。ところが、きものに慣れてくると、不思議と色柄ものが着たくなるのですね。それは、染織の技術の極みが柄の中にあるのがわかってきて、その良さを感じるようになるからです。最初の頃は民藝っぽくて着にくいと思っていた久米島紬や黄八丈も今では大好きですし、結城紬も複雑な柄に魅力を感じるようになりました。 ■■羽織問題  私はお茶を習っていないので、ルールに縛られずに気ままにきものを楽しんでいます。そのため、本当に寒い時期に着るコートは持っていますが、羽織を持っていなくて、春先や秋口には大判のカシミヤのショールを羽織っていました。もうずっと前から羽織を作らなくてはと思ってはいたのです。でも、帯つきで出かけられる季節しか着ていなかったこともあり、ついつい後回しになっていました。ところが、最近きもの仲間ができて集まる機会が増えました。そんな中、彼女たちときもの談義をしていると、やはり1枚は羽織を持っていないと不便という話になり、この機会に羽織を買おうと思いました。またタイミング良く、素敵な羽織紐も見つけてしまったのです。羽織紐といっても紐ではなく、象牙とオニキスのビーズや水牛の角でできたアールヌーボーの雰囲気の作家もの。これに合う羽織を探さなくては。  ある集まりにきもので出席することが決まっているので、今から反物を選んで仕立てる時間はありません。そんな時に友人が教えてくれた「洗える長はおり」。既製品で安価ですが、柄が江戸小紋というのが気に入りました。何種類かの柄がありましたが、私は白地に黒の毛万筋を選びました。見た目はダークグレーになりますので、これならあの羽織紐にも合いそうです。間に合わせですが、結構使えそうです。先日合った友人が、白黒の大きな市松柄の羽織を着ていました。古いきものを仕立て直したものということで、裏はやはり古いきものからとった華やかな赤い柄でとても素敵でした。いつか好みに合う反物を見つけたら、ちゃんと仕立てたいものです。 (文/レディ東京編集者 中島有里子) <<< 第16回 フォーマルは着物に限る ←こちらからバックナンバーを読む事ができます 更新日:2022年3月2日(水) 『大人の嗜み』についてご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★このコラムに対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。下記フォームより必要事項をご記入して頂き送信して頂いた方の中から抽選で10名様に『有松絞りの手拭い』をプレゼント!! ★プレゼント応募〆切は3/31(木)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。(色は選べません) [[aform017]]

  • 第16回 フォーマルは着物に限る

    ■■ 第16回 フォーマルは着物に限る ■■ ■■絹の質感に叶うものはない  結婚式やパーティーなどのフォーマルな場に招待されると、何を着ていこうか悩みますね。若いお嬢さんならプチプラのドレスを着るのも可愛くてよいと思いますが、立派な大人はそういうわけにはいきません。デザインはもちろん素材も上質でしっかりしているものを選びたいし、そうなるとそれなりにお値段も張ります。でも、たとえハイブランドのドレスを着たとしても、日本人の体型で着こなすのは難しく、せっかくの服もどこか借りてきたもののようでしっくりしない印象になりがちです。その点、きものは日本人をもっとも美しく見せてくれる衣裳です。オールシルクの光沢や質感、意匠のすべてがゴージャスで、どんな素晴らしいドレスにも負けない堂々たる風格と存在感があります。  パーソナルファッションディレクターの女性の還暦祝いのパーティーに招かれて、久しぶりに華やかな場所に行くことになりました。40名ほどのパーティーで、ドレスコードは「サムシングレッド」。そこでパッと浮かんだのが紅白の水引の帯締めです。1本の半分が赤、半分が白で組んであるチョット遊び心のあるデザインなのですが、還暦祝いのパーティーにはピッタリでしょう。結婚式と違って気軽なパーティーなので、こんな小物を選ぶのが楽しいかなと思うのです。きものは何を着ようかまだ迷っていますが、黒地の綸子にマーガレットの大きな柄が染められたヴィンテージが第一候補です。このきものは、本来なら年齢に合わないもの。逆にいえば気軽なパーティーでしか着られないようなものなので、この際思いっきり遊んでしまおうと思うのです。 ■■余談ですがかんざしの話  フォーマル繋がりでかんざしの話。娘たちの七五三や成人式の時、私は伝統的な江戸つまみかんざしを求めました。出会いはあるデパートの職人展。巷には比較的安価な今どきのかんざしもありますが、「伝統」「職人」という言葉に弱い私は、娘たちのハレの日のために、ぜひ職人さんが作った本物のつまみかんざしを選びたいと思ったのです。職人さんの技が生み出す繊細なかんざしは、今どきのかんざしにない美しさがあります。 最初に購入したのは長女の7歳の七五三の時で、写真右のポンポン菊のような形のもの。赤い糸で作られた長い房が付いていて、とてもかわいらしいデザインです。その後、成人式のために購入したのが左の鶴・南天・松の3つ。赤い振袖にとても似合っていました。かんざしは、それぞれ次女の時にも使い、友人のお嬢さんの七五三や成人式でも活躍しました。今もきれいなままの状態で保管してあるので、孫の成人式にも使えるでしょう。伝統的な良いものは、何年経っても色褪せることはないのです。 (文/レディ東京編集者 中島有里子) <<< 第15回 新春に締めたい楽しい帯 ←こちらからバックナンバーを読む事ができます 更新日:2022年2月2日(水) 『大人の嗜み』についてご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★このコラムに対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。下記フォームより必要事項をご記入して頂き送信して頂いた方の中から抽選で10名様に『有松絞りの手拭い』をプレゼント!! ★プレゼント応募〆切は2/28(月)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。(色は選べません) [[aform017]]

  • VOL.25 さばと大根の生姜鍋

    ● VOL.25 ● さばと大根の生姜鍋    節分を過ぎると、暦の上では春が始まる2月。でも実際の気温はまだ低く、真冬の気候が続いていますね。今回は体がぽかぽかに温まる、さばと大根の鍋をご紹介します。冬のさばは脂がのっていて美味しく、安値で新鮮。DHA、EPAが豊富で体にとても良いです。生姜をたっぷり入れた醤油味の出汁で、大根と一緒に煮込むので、クセがなく旨みたっぷり。青菜を入れたり、柑橘や七味などでアクセントを加えるとさらにおいしくいただけます。焼き餅を入れるのもおすすめです。料理教室の生徒さんにも大人気の鍋。ぜひ作ってみてくださいね。 【材料】(4人分)大根..................1/2本(600gくらい) さば..................1尾(三枚おろし) 塩.....................2つまみ ●生姜汁.....................大さじ1 ●醤油...............大さじ1 ●酒..................大さじ1○だし汁...............4カップ○しょうゆ.........大さじ2○酒.....................大さじ2生姜..................1かけ(薄切り) 青菜 せり、小松菜など..................適宜薬味 三つ葉 かいわれ 柚子 レモン 黒こしょう 七味 など ■ 作り方 ■     1. さばはひと口大にそぎ切りにし、塩をふってしばらくおく。水分をペーパで拭き取り、臭みを取り除く。 2. 下味●のしょうが汁、醤油、酒をからめる。 3. 大根は皮をむいて少し長め(6〜7cm)の千切り、生姜を薄切りにする。青菜を食べやすい長さに切る。 4. 鍋に○の煮汁の材料、しょうがの薄切りを入れて火にかける。煮立ったらさばを入れ、灰汁を取りながら煮る。さばに火が通ったら大根を加え、好みの固さに煮る。青菜を加える。 5. 器に汁ごと盛りつけ、お好みで薬味を加える。柚子やレモンの絞り汁、七味、黒こしょうなどを加えていただく。 <<< ● VOL.24 ● スペアリブと大根の和風ポトフ  ■■  P R O F I L E  ■■  自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ) 出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。   更新日:2022年2月2日(水)

  • 第20回 コンサバなきもの、モードなきもの

    コンサバなきもの、モードなきもの きもの雑誌に出ているきものは「コンサバ系」  私が普段よく着るきものは、有名産地の紬や作家ものの紬がほとんどです。洋服で言えばコンサバ系です。きものを着始めた頃は、雑誌で紹介されているきもの好きの女優さんの姿を「ステキだなぁ」と思って見ていたので、自然とそういうきものを選んでいたのです。東京人なので色も柄も抑えたシックなものがしっくり来るし、どちらかというと無地に近い感覚のきものを帯周りで遊ぶ、という感じでした。それでも十分に楽しいのです。帯の色や柄、帯締めの色で季節を表し、帯留めや帯飾りでアクセントをつけて、1つのきものを幾通りにもコーディネートするのは、きものの大きな楽しみです。 ところが、最近アンティーク着物に触れる機会が増えて、きもののルールなど全然関係なく着られるアンティーク着物に面白さを覚えてしまいました。アンティークきものは帯周りだけでなく全身で遊ぶ感覚が楽しい。渋い雰囲気のものしか選べなかった私の固定観念を、アンティークは見事に壊してくれました。 アンティークきものは「モード系」 アンティークきものは「モード系」  先日、アンティークきもののコレクターの方にたくさんのきものや帯を見せていただく機会がありました。「アンティークきもの」というのは、明治・大正・昭和のきものです。好きなものを羽織ってみていいというので、いくつか着させていただいたのですが、どれもこれも色や意匠が大胆で斬新。テンションが上がります。昔の人はお洒落だったなぁと感心しますが、きものが日常着だった時代ですから作り手も気合が入っていたのでしょう。糸が今のものより細いので、美しいだけでなく柔らかくて軽いのも特徴です。洋服では柄×柄の組み合わせを敬遠してしまうのに、きものなら平気でできるのが不思議です。 この時代のきものは「モード」なんですね。洋服もコンサバ系よりモード系が好きな私にとって、モード系のきものに惹かれるのは自然の成り行きかもしれません。着て行く場所は選びますが、遊び着としてならどこへでも大丈夫だし、パーティーの席ならどんな洋服より華やかになります。その場にいたほかの女性たちも、色々羽織ってみては大興奮でした。美しい布を纏うと女性の心は自然と高揚して、アドレナリンが全開になるんですね。 上から下まで1万円で揃うことも  コレクターの方に聞いたところによると、これらのきものはどれも骨董市や古着屋さんなどで1〜2万円で買ったものだそうです。確かに、私のお気に入りのアンティークも6500円で買ったものでした。最近買った羽織も同じくらい。これなら洋服より安いですよね。「どうやって探すのですか」とよく聞かれますが、最初は詳しい人に教えてもらうのが1番です。やがて自分の「好きなもの」が決まってくると、きものの方から手招きされるようになって、探すのが上手になります。 きもの人口が少ない今、伝統文化を守るためには日本全国の職人さんを応援したい気持ちがあります。でもそれと同時に、既にこの世にあり誰にも着られずに出番を待っている「べっぴんさん」たちに、もう一度光を当てることも同じくらい大切で、それこそがSDGsだと思うのです。 (文/レディ東京ライター 中島有里子)

  • 鯵のソテー ラビゴットソース

    VOL.29 鯵のソテー ラビゴットソース

    柏木京子 VOL.29 鯵のソテー ラビゴットソース 鯵のソテー ラビゴットソース 春と夏の境目の6月。梅雨に入り蒸し暑さが増してくるこの時期は、何かと不調が出やすくなります。今回ご紹介するのは、フランス語で「元気を出させる」という意味があるラビゴットソース。酢の効いたドレッシングに、刻んだ生の野菜をたくさん入れて作ります。ビタミンCが豊富で、酢は疲労回復効果も期待できますね。  魚は下ごしらえが肝心。塩を振って10分置き、出てきた水分を拭き取ることで、生臭さがなくなります。表面をぱりっと焼き、ラビゴットソースをたっぷりかけて、美味しくお召し上がりください。 材料一覧 鯵の骨を取り除き、塩2つまみを全体にまぶして10分置く。出てきた水気を拭き取る。野菜を切る。紫玉ねぎをみじん切りにし、塩2つまみをかけて混ぜておく。10分くらい置き、ペーパーで包んで水気を取り除く。きゅうり、トマトは種の部分を取り除き、5mm角に切る。ボウルに☆の調味料を入れてよく混ぜ、野菜を加えて混ぜる。鯵の表面に出てきた水分をペーパーで拭き取り、小麦粉を薄くつけてフライパンでこんがり焼く。皿に盛り付け、ソースをかける。 鯵の骨を取り除き、塩2つまみ 野菜を切る ☆の調味料を入れてよく混ぜる 小麦粉を薄くつけてフライパンでこんがり焼く P R O F I L E 自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ)出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。 [ctr_block id="10176"] にんべん だしアンバサダー|株式会社にんべん公式サイト

  • VOL.28 豚肉の冷しゃぶオクラソースがけ

    ● VOL.28 ● 豚肉の冷しゃぶオクラソースがけ  今回ご紹介するのは我が家の定番メニュー、豚肉の冷しゃぶです。疲労回復に効果のある豚肉、ネバネバが人気のオクラ、タイの調味料ナンプラー。個性のある食材ですが、とてもよく合います。冷しゃぶを柔らかく、美味しく仕上げるためのコツがあります。まず茹で方。肉を柔らかく仕上げるために、肉は静かな火で茹でます。次に冷やし方。肉の色が変わったらザルに上げ、水気が切れたら少量のナンプラーをからめます。こうすることで、しっとり柔らかく、しっかりした旨味の豚しゃぶ肉に仕上がります。オクラソースは青魚の刺身にも合います。ぜひお試しくださいね。 【材料】(2人分)豚ロースしゃぶしゃぶ用................200g   ナンプラー.......................................小さじ1/2くらいオクラ................................................1/2パック(5本くらい)塩.........................................................大さじ1/2 ★オリーブオイル.................................大さじ2★マスタード.......................................小さじ1/2 ★千鳥酢.............................................大さじ1/2 ★ナンプラー.......................................小さじ1 ★こしょう..........................................少々 みょうが.............................................1本 ■ 作り方 ■ 1. オクラソースを作る。オクラはさっと洗い水気を拭き取る。塩をまぶし板ずりする。 2. 塩を洗い流す。ヘタを切り落とし、みじん切りにする。 3. 調味料をまぜる。 4. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を弱め、豚肉を1枚ずつ広げて入れる。沸騰すると肉がパサパサになってしまうので、静かな火で茹でる。 5. 色が変わったらザルにあげる。水気が切れたら、ナンプラー小さじ1/2をからめる。 5. 2.の豚肉をお皿に盛る。その上に、オクラソースをかける。薄い輪切りにしたみょうがを添え、混ぜていただく。 <<< ● VOL.27 ● 出汁で炊くそら豆としらすのリゾット  ■■  P R O F I L E  ■■  自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ) 出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。   更新日:2022年5月11日(水)

  • 第19回 きもののヘアスタイル

    ■■ 第19回 きもののヘアスタイル ■■ ■■いつものヘアスタイルで  「きものを着るには美容院へ行かなくてはいけない」と思っている方は多いのではないでしょうか。ただでさえ敷居が高いと感じる方の多いきものを、ますます遠ざけてしまう理由のひとつとして、髪型があるのではないかと思います。そもそも、きれいに和髪を結ってきものを着ることが今の時代に合ったお洒落なのかな、とも思うのです。もちろん、伝統と格式が重んじられるお茶席や結婚式など特殊なシーンでは、髪もそれなりにきちんと結われていた方が美しいのですが、その場合でも大きめのアップにするとどこか古臭く、野暮ったい感じになりがちです。そこは美容師さんの腕とセンス次第ということになるのでしょう。特別なシーンではなくファッションとしてきものを着る場合は、あまり決めすぎない方がステキに映ると思うのですがいかがでしょうか。  40代以降では髪を長くしている人は少数で、肩より短い人が多いように思います。髪が短い人はきものを着るのにとても便利です。ショートでもボブでも、特に何もせずそのままで格好いいし、さり気なさがあって着慣れた印象になります。ロングの場合も和髪に結うのではなく、さり気ないシニヨンにしてお洒落な簪や髪飾りをつけるのがステキだと思います。着る側にしても、洋服のときと同じヘアスタイルでそのままきものを着られるのは楽で、気軽に着てみようかなという気持ちにさせてくれます。ショートにしろロングにしろ、基本はうなじを見せることです。首周りがスッキリしていれば、それだけで「きもの美人」になれます。 ■■仲間がいると10倍楽しい  きものを楽しむためには、仲間を見つけるのが1番です。友だち同士で集まってコーディネートの研究をしたり、わからないことを教え合ったり、情報交換したりと、きもの談義は尽きることがありません。私にもきもの友だちがいますが、ネットで何かを探すのが得意な人、気楽に相談できる呉服屋さんを知っている人、センスが抜群の人など色々で、みんなの知恵を出し合ってそれぞれが自分らしい着こなしを研究しています。もちろん、一緒にお出かけするのもお楽しみのひとつ。先月は川越に桜を見に行きました。ちょうど4人だったので谷崎潤一郎の『細雪』を気取りながら、満開の桜を楽しみ、美味しい食事を堪能しました。こういう楽しみはきものならではだなぁ、と思うのです。(文/レディ東京ライター 中島有里子) <<< 第18回 アンティークきものの魅力 ←こちらからバックナンバーを読む事ができます 更新日:2022年5月11日(水) 『大人の嗜み』についてご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★このコラムに対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。下記フォームより必要事項をご記入して頂き送信して頂いた方の中から抽選で10名様に『有松絞りの手拭い』をプレゼント!! ★プレゼント応募〆切は5/31(火)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。(色は選べません) [[aform017]]

  • 第18回 アンティークきものの魅力

    ■■ 第18回 アンティークきものの魅力 ■■ ■■銘仙の面白さ  "アンティークきもの"の代表といえば、大正ロマンのイメージと重なる銘仙ではないでしょうか。明治になって身分制度が改まり、それまでは庶民が着ることのできなかった絹のきものが庶民の日常着になると、洋服感覚を取り入れた銘仙が広く受け入れられるようになりました。色鮮やかで多彩な柄の"模様銘仙"は、まず女学生の間で大流行となり、それが幅広い年齢層にも広がって、大正末期には和服で歩いている人の約半数が銘仙を着るほどの人気となったそうです。当時、"洋服感覚"として流行った銘仙が、今では最もきものらしいきものに見えるから不思議です。1950年代に最盛期を迎えた銘仙は、その後登場したウール着物にとって替わられ、色柄も古典的なものに戻っていきました。  関東では一般に抑え気味のシックな色柄が好まれますが、そんな中で華やかなアンティークの銘仙には特別な存在感があります。アールデコやキュービズムの影響を受けたポップでモダンな色使いは斬新で魅力的。昨今のアンティークきものブームで息を吹き返した銘仙は、当時女学生の間で流行ったように、今も若い女性に人気があり、足元をブーツにするなど、自由に楽しく着こなしています。私が先日手に入れた銘仙の羽織は、しつけが付いたままのきれいな状態でした。少し前なら派手に感じたかもしれませんが、今だからこそこんな大胆な色柄が新鮮に映ります。私は上から下までアンティークを着るより、紬の上に銘仙の羽織をサラッと羽織る方が大人のお洒落という感じでいいなぁと思いますが、友人のお祝いのパーティーだったこの日はきものもアンティーク。たまにはこんな装いも楽しいですね。 ■■時代の色、時代の柄  「きものには流行はないから親から子へ受け継ぐことができる」といわれますが、実際にははっきりとした流行があって親のきものはやはり古臭かったりします。きものそのものの色柄もあるのですが、それ以上に気になるのが八掛。袖の振りや裾からチラッと見える裏の色です。昔のものは赤が多いんですね。大島の裏地など赤が多く、それが古臭さを感じさせます。また、大抵は親世代の方が身長が低いので、寸法が合わないこともあります。かといって仕立て直すとなるとそれなりにお金がかかるので、ついつい箪笥の肥やしにしてしまいます。  着物に限らず時代の色・柄というものがあって、例えば器に使われる藍の色にも、江戸時代の色、明治の色、大正の色あり、それらはひと目でわかるものです。中でも面白いのは大正時代。たった15年しかないのに国内外が激動の時代だったためか、その時代感にはハッキリとした特徴があります。アール・ヌーボーやアール・デコ、大正ロマンと呼ばれる時代感ですね。耽美主義やダダイスム、デカダンスに影響を受けた退廃的な気分を伴った大正ロマンは、なんとも魅力的で人々を惹きつけました。画家でいえば竹久夢二。その時代のきものにもそういう匂いがあって、素直なきものしかない今の時代の私たちの心をわしづかみにするのです。 (文/レディ東京編集者 中島有里子) <<< 第17回 季節を纏う ←こちらからバックナンバーを読む事ができます 更新日:2022年4月6日(水) 『大人の嗜み』についてご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★このコラムに対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。下記フォームより必要事項をご記入して頂き送信して頂いた方の中から抽選で10名様に『有松絞りの手拭い』をプレゼント!! ★プレゼント応募〆切は4/30(土)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。(色は選べません) [[aform017]]

  • VOL.27 出汁で炊くそら豆としらすのリゾット

    ● VOL.27 ● 出汁で炊くそら豆としらすのリゾット    春野菜のおいしい季節になりました。今回は食卓を春に彩る、そら豆としらすのリゾットをご紹介します。香りが強く、若くてやわらかなそら豆はさっと塩茹でを。 お米は洗わずに炒め、旨みのしらすをプラスします。鰹と昆布の合わせ出汁で煮て、バター、チーズ、白ワインを加えます。フライパンで作る、栄養たっぷり美味しいリゾット。そら豆は鮮度が落ちやすく、空気に触れると味も栄養価も低下します。さやに入ったものを購入し、できるだけ早く食べましょう。 【材料】(2人分)そら豆.............................. 1袋(30粒くらい) しらす.............................. 45g 米.................................... 1合(洗わずに)出汁................................. 400〜500ml 白ワイン........................... 大さじ2 塩.................................... 少々 こしょう........................... 適宜醤油................................. 少々 バター.............................. 10〜20gパルミジャーノチーズ......... 適宜 にんにく........................... 1かけ ★出汁の取り方はこちら。https://lady-tokyo.com/blog/2020/01/kokoro-k.html ■ 作り方 ■     1. そら豆を房から出し、塩を入れた熱湯で2〜3分茹でる。粗熱が取れたら、皮をむく。 2. フライパンにオリーブオイル、つぶしたにんにくを入れて火にかける。良い香りがして、オイルに香りが移ったらにんにくを取り出す。 3. 米を加えて炒める。透明になり、ガリっと噛めるようになったら、白ワイン、しらすを加える。 4. 出汁を200ml入れ、中火で煮る。水分がなくなってきたら出汁を100mlずつ加え、ほんの少し固さが残るくらい(アルデンテ)まで煮る。出汁が残っていても、固さがちょうど良くなったところまでで止める。 5. バターを加え、パルミジャーノチーズを削って混ぜる。 6. そら豆を加える。味見をして塩で味を整え、醤油少々をたらす。 7. 皿に盛りつけ、オリーブオイル、チーズをかけ、黒胡椒を引く。 <<< ● VOL.26 ● 新玉ねぎの柔らか煮すき焼き風  ■■  P R O F I L E  ■■  自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ) 出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。   更新日:2022年4月6日(水)

  • VOL.26 新玉ねぎの柔らか煮すき焼き風

    ● VOL.26 ● 新玉ねぎの柔らか煮すき焼き風    春先になると野菜売り場に「新」のつく野菜が並びますね。こうした野菜をみると、春の訪れを感じて、何だかうれしくなってきます。今日は新玉ねぎを丸ごといただく料理をご紹介します。収穫後そのまま出荷される新玉ねぎは、見るからにみずみずしく柔らかいのが特徴。甘辛味の出汁でじっくり煮込むことで外側に味が染み、中は新玉ねぎそのもののあまさを味わえます。お箸でくずしながら、半熟卵、甘辛のタレを絡めるととても美味しいです。この季節ならではのごちそう玉ねぎ、ぜひ作ってみてください。 【材料】(4人分)新玉ねぎ...........................4個 出汁.................................4カップ みりん..............................大さじ4醤油.................................大さじ4 牛肉.................................150g ●醤油.............................. 小さじ2 ●酒................................. 小さじ2 ●ごま油........................... 小さじ2しいたけ...........................3個 菜の花..............................適宜卵....................................4個 お好みで 七味唐辛子 ■ 作り方 ■     1. 新玉ねぎの皮をむく。 2. 鍋に出汁、みりん、醤油、新玉ねぎを入れて火にかけ、沸騰したら15分、上下を返して10分煮る。キッチンペーパーで落とし蓋をするとうまく煮える。 3. 牛肉を食べやすい大きさに切り、●の調味料を絡めておく。 4. 玉ねぎが柔らかくなったのを確認し、2.の鍋に牛肉(調味料ごと)、しいたけを加えて煮る。 5. 肉に火が通ったら菜の花を加える。 6. 皿に新玉ねぎ、牛肉、しいたけ、菜の花を盛り付ける。 7. 再び鍋を火にかけ、卵を入れて半熟にする。 8. 一緒に盛り付ける。卵をからめながらいただく。 <<< ● VOL.25 ● さばと大根の生姜鍋  ■■  P R O F I L E  ■■  自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ) 出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。   更新日:2022年3月2日(水)

  • 第17回 季節を纏う

    ■■ 第17回 季節を纏う ■■ ■■きものならではの楽しみ方  きものの魅力の1つは、季節をそのまま纏える面白さだと思います。サクラの季節には、春色のきものにサクラの柄の帯を締めて、自分もサクラになったような感覚を味わい、秋には金茶のきものや帯でイチョウ並木の風景に溶け込むといった感じに。また洋服ときものでは、着る気分や選ぶ色柄がまったく変わってしまうのも不思議です。私は洋服ではピンクを着ることはありませんが、きものでは写真のような色を身につけたくなります。洋服だと何となく気恥ずかしくて敬遠してしまう花柄も、きものなら着ることができるのです。  とはいえ、はじめからそうだったわけではなく、色物を着ることに慣れていなかった最初の頃は、普段着ているモノトーンの洋服の延長線上の渋い無地が安心でした。きものは面積が大きいので、華やかな色は気恥ずかしかったのです。それに関東人の私はそもそもが渋好みなので、それがカッコ良く思えたということもあります。ところが、きものに慣れてくると、不思議と色柄ものが着たくなるのですね。それは、染織の技術の極みが柄の中にあるのがわかってきて、その良さを感じるようになるからです。最初の頃は民藝っぽくて着にくいと思っていた久米島紬や黄八丈も今では大好きですし、結城紬も複雑な柄に魅力を感じるようになりました。 ■■羽織問題  私はお茶を習っていないので、ルールに縛られずに気ままにきものを楽しんでいます。そのため、本当に寒い時期に着るコートは持っていますが、羽織を持っていなくて、春先や秋口には大判のカシミヤのショールを羽織っていました。もうずっと前から羽織を作らなくてはと思ってはいたのです。でも、帯つきで出かけられる季節しか着ていなかったこともあり、ついつい後回しになっていました。ところが、最近きもの仲間ができて集まる機会が増えました。そんな中、彼女たちときもの談義をしていると、やはり1枚は羽織を持っていないと不便という話になり、この機会に羽織を買おうと思いました。またタイミング良く、素敵な羽織紐も見つけてしまったのです。羽織紐といっても紐ではなく、象牙とオニキスのビーズや水牛の角でできたアールヌーボーの雰囲気の作家もの。これに合う羽織を探さなくては。  ある集まりにきもので出席することが決まっているので、今から反物を選んで仕立てる時間はありません。そんな時に友人が教えてくれた「洗える長はおり」。既製品で安価ですが、柄が江戸小紋というのが気に入りました。何種類かの柄がありましたが、私は白地に黒の毛万筋を選びました。見た目はダークグレーになりますので、これならあの羽織紐にも合いそうです。間に合わせですが、結構使えそうです。先日合った友人が、白黒の大きな市松柄の羽織を着ていました。古いきものを仕立て直したものということで、裏はやはり古いきものからとった華やかな赤い柄でとても素敵でした。いつか好みに合う反物を見つけたら、ちゃんと仕立てたいものです。 (文/レディ東京編集者 中島有里子) <<< 第16回 フォーマルは着物に限る ←こちらからバックナンバーを読む事ができます 更新日:2022年3月2日(水) 『大人の嗜み』についてご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★このコラムに対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。下記フォームより必要事項をご記入して頂き送信して頂いた方の中から抽選で10名様に『有松絞りの手拭い』をプレゼント!! ★プレゼント応募〆切は3/31(木)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。(色は選べません) [[aform017]]

  • 第16回 フォーマルは着物に限る

    ■■ 第16回 フォーマルは着物に限る ■■ ■■絹の質感に叶うものはない  結婚式やパーティーなどのフォーマルな場に招待されると、何を着ていこうか悩みますね。若いお嬢さんならプチプラのドレスを着るのも可愛くてよいと思いますが、立派な大人はそういうわけにはいきません。デザインはもちろん素材も上質でしっかりしているものを選びたいし、そうなるとそれなりにお値段も張ります。でも、たとえハイブランドのドレスを着たとしても、日本人の体型で着こなすのは難しく、せっかくの服もどこか借りてきたもののようでしっくりしない印象になりがちです。その点、きものは日本人をもっとも美しく見せてくれる衣裳です。オールシルクの光沢や質感、意匠のすべてがゴージャスで、どんな素晴らしいドレスにも負けない堂々たる風格と存在感があります。  パーソナルファッションディレクターの女性の還暦祝いのパーティーに招かれて、久しぶりに華やかな場所に行くことになりました。40名ほどのパーティーで、ドレスコードは「サムシングレッド」。そこでパッと浮かんだのが紅白の水引の帯締めです。1本の半分が赤、半分が白で組んであるチョット遊び心のあるデザインなのですが、還暦祝いのパーティーにはピッタリでしょう。結婚式と違って気軽なパーティーなので、こんな小物を選ぶのが楽しいかなと思うのです。きものは何を着ようかまだ迷っていますが、黒地の綸子にマーガレットの大きな柄が染められたヴィンテージが第一候補です。このきものは、本来なら年齢に合わないもの。逆にいえば気軽なパーティーでしか着られないようなものなので、この際思いっきり遊んでしまおうと思うのです。 ■■余談ですがかんざしの話  フォーマル繋がりでかんざしの話。娘たちの七五三や成人式の時、私は伝統的な江戸つまみかんざしを求めました。出会いはあるデパートの職人展。巷には比較的安価な今どきのかんざしもありますが、「伝統」「職人」という言葉に弱い私は、娘たちのハレの日のために、ぜひ職人さんが作った本物のつまみかんざしを選びたいと思ったのです。職人さんの技が生み出す繊細なかんざしは、今どきのかんざしにない美しさがあります。 最初に購入したのは長女の7歳の七五三の時で、写真右のポンポン菊のような形のもの。赤い糸で作られた長い房が付いていて、とてもかわいらしいデザインです。その後、成人式のために購入したのが左の鶴・南天・松の3つ。赤い振袖にとても似合っていました。かんざしは、それぞれ次女の時にも使い、友人のお嬢さんの七五三や成人式でも活躍しました。今もきれいなままの状態で保管してあるので、孫の成人式にも使えるでしょう。伝統的な良いものは、何年経っても色褪せることはないのです。 (文/レディ東京編集者 中島有里子) <<< 第15回 新春に締めたい楽しい帯 ←こちらからバックナンバーを読む事ができます 更新日:2022年2月2日(水) 『大人の嗜み』についてご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★このコラムに対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。下記フォームより必要事項をご記入して頂き送信して頂いた方の中から抽選で10名様に『有松絞りの手拭い』をプレゼント!! ★プレゼント応募〆切は2/28(月)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。(色は選べません) [[aform017]]

  • VOL.25 さばと大根の生姜鍋

    ● VOL.25 ● さばと大根の生姜鍋    節分を過ぎると、暦の上では春が始まる2月。でも実際の気温はまだ低く、真冬の気候が続いていますね。今回は体がぽかぽかに温まる、さばと大根の鍋をご紹介します。冬のさばは脂がのっていて美味しく、安値で新鮮。DHA、EPAが豊富で体にとても良いです。生姜をたっぷり入れた醤油味の出汁で、大根と一緒に煮込むので、クセがなく旨みたっぷり。青菜を入れたり、柑橘や七味などでアクセントを加えるとさらにおいしくいただけます。焼き餅を入れるのもおすすめです。料理教室の生徒さんにも大人気の鍋。ぜひ作ってみてくださいね。 【材料】(4人分)大根..................1/2本(600gくらい) さば..................1尾(三枚おろし) 塩.....................2つまみ ●生姜汁.....................大さじ1 ●醤油...............大さじ1 ●酒..................大さじ1○だし汁...............4カップ○しょうゆ.........大さじ2○酒.....................大さじ2生姜..................1かけ(薄切り) 青菜 せり、小松菜など..................適宜薬味 三つ葉 かいわれ 柚子 レモン 黒こしょう 七味 など ■ 作り方 ■     1. さばはひと口大にそぎ切りにし、塩をふってしばらくおく。水分をペーパで拭き取り、臭みを取り除く。 2. 下味●のしょうが汁、醤油、酒をからめる。 3. 大根は皮をむいて少し長め(6〜7cm)の千切り、生姜を薄切りにする。青菜を食べやすい長さに切る。 4. 鍋に○の煮汁の材料、しょうがの薄切りを入れて火にかける。煮立ったらさばを入れ、灰汁を取りながら煮る。さばに火が通ったら大根を加え、好みの固さに煮る。青菜を加える。 5. 器に汁ごと盛りつけ、お好みで薬味を加える。柚子やレモンの絞り汁、七味、黒こしょうなどを加えていただく。 <<< ● VOL.24 ● スペアリブと大根の和風ポトフ  ■■  P R O F I L E  ■■  自宅料理教室「チアフルキッチン」主宰にんべん だしアンバサダー柏木京子(かしわぎ きょうこ) 出産時に生死の境をさまよった経験から「食の大切さ」を実感、自宅などで料理教室を始める。夫がアメリカ西海岸に転勤になった2011年からSkypeによるオンライン料理教室を開始。帰国後は「いまさら聞けない料理の基礎」など主婦の悩みに応えるテーマのレッスンを次々企画、人気を博す。オンライン教室はのべ1,000人以上が参加。自宅での料理教室もリピーターが多い。   更新日:2022年2月2日(水)