「 東福寺 」
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。日本から中国へと渡り、南宋時代の高僧無準師範に禅を学んだ円爾(聖一国師)を開山に迎えて創建されました。「東福寺」の名は、奈良 の東大寺と興福寺になぞらえて、その一字ずつをとったことに由来します。
東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、「画聖」とも崇められた絵仏師・明兆による記念 碑的大作「五百羅漢図」全幅を修理後初公開するとともに、応仁の乱による戦火を免れた貴重な文化財の数々 や、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類の優品も一堂に展観いたします(※会期中展示替えがあります)。 草創以来の東福寺の歴史を辿りつつ、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介し、東福 寺の日本文化における意義とその魅力を余すところなくご覧いただきます。
初めて全貌が明かされる、明兆畢生の大作

水墨と極彩色が見事に調和した、若き明兆の代表作。1幅に10人の羅漢を表わし50幅本として描かれた作で、東福寺に45幅、東京・根津美術館に2幅が現存します。東福寺の伽藍再興運動のなか、至徳3年(1386)に完成したことが記録により判明する基準作としてもきわめて貴重です。14年に渡る修理事業後、本展で初めて現存全幅が公開されます。
東福寺
東福寺は鎌倉時代前期に摂政・関白を務めた九条道家が、奈良の東大寺と興福寺とを合わせたような大寺院の創建を発願し、開山として円爾(聖一国師)を招いて建立した禅宗寺院です。後世「伽藍面」と称されるほど我が 国随一の巨大伽藍を誇り、多くの弟子を育成しました。南北朝時代には京都 五山の第四に列し、本山東福寺とその 塔頭には中国伝来の文物をはじめ、建 造物や彫刻・絵画・書跡など禅宗文化を物語る多くの特色ある文化財が伝えられています。国指定を受けている文化 財の数は、本山東福寺・塔頭合わせて 国宝7件、重要文化財98件、合計105件におよびます。そのうち東福寺所属の 絵仏師・吉山明兆は大部の禅宗画を数多く描き、代表作に近年大修理の完成した重要文化財「五百羅漢図」があります。

第1章 東福寺の創建と円爾

第2章 聖一派 の形成と展開

第3章 伝説の絵仏師・明兆


第4章 禅宗文化と海外交流


第5章 巨大伽藍と仏教彫刻


■展覧会名/特別展「東福寺」
■会期/3月7日(火)~5月7日(日)
■休館日/月曜日 ※ただし、3月27日(月)と5月1日(月)は開館
■開館時間/9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで
■会場/東京国立博物館 平成館 【上野公園】
(〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9)
■観覧料(当日券)/一般:2,100円、大学生 1,300円、高校生 900円
■主催/東京国立博物館、大本山東福寺、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション、文化庁
■特別協賛/大和証券グループ、三井不動産、三菱地所、明治ホールディングス
■協賛/JR東日本、清水建設、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事
■協力/ライブアートブックス
■問合せ/050-5541-8600(ハローダイヤル)
■アクセス/JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
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★申込み締切3/17(金)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。
更新日:2023年3月1日(水)



