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  • 【特集】クールベと海展―フランス近代 自然へのまなざし

    ギュスターヴ・クールベ 《フランシュ=コンテの谷、オルナン付近》1865年頃 油彩・カンヴァス 茨城県近代美術館    19世紀フランスを代表するレアリスム(写実主義)の巨匠ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)。クールべが描いた海をテーマに、同時代の画家たちが描いた風景画も展観する本展は、とりわけクールベが1860年代以降に集中的に取り組んだ「波」連作を中心に紹介し、レアリスムの巨匠が捉えた海景画の同時代性と特異性に迫ります。 クールベは、現実を理想化して表現するそれまでの絵画を否定し、目の前の世界をあるがままに描くことで、既存の政治や美術制度に敵対的な態度を表明してきました。一方でクールベは、故郷フランシュ=コンテ地方の切り立った山や森、そこに息づく動物たち、フランス北部のノルマンディー地方の海など、厳しい自然の姿を繰り返し描いています。 スイス国境近くの山々に囲まれた小さな町オルナンに生まれたクールベが、初めて海を目にしたのは22歳の時。うねる波、どこまでも続く水平線に圧倒され、特に1860年以降、好んでその情景を描き、当時の人々から賛辞を得ました。波のみに肉薄したクールベの作品には、それまでの時代に描かれた物語性や感傷性に富む海とも、後の世代が描いた海水浴や浜辺での社交の情景を描いた身近な海とも、異なる視点で海が捉えられています。 本展では、クールベの海の絵画を中心として、故郷を描いた風景画や狩猟画、またモネやブーダンなど他の画家たちによる海を描いた作品を含む約60点を展観し、海、そして自然へのまなざしが大きく変わる時代にこの近代絵画の革新者がどのように自然と対峙したかを探ります。 ■■ Keyword レアリスム  19世紀半ばのフランスに盛んになった現実社会に取材する芸術の潮流で、クールベはその代表的な存在。その背景には、都市労働者の置かれていた悲惨な状況があり、芸術を通してその実態を訴えるという目的意識には、当時の社会主義的思想との結びつきがあった。 【第1章】クールベと自然―地方の独立  スイスとの国境に近い山間の地、フランシュ=コンテ地方オルナンに生まれ育ったクールベは、険しい断崖や小高い草原、洞窟の多い水源地、そして木陰の川などが特徴的なこの土地を繰り返し描いています。本章では、20歳でパリに上京してからも、頻繁に帰郷しては描き続けたこの土地の風景画を、19世紀フランスを代表する風景画家たちの作品とあわせて展観し、クールベの描く風景画の革新性に迫ります。 【第2章】クールベと動物―抗う野生  若い頃から大自然に囲まれて育ち、秋になると狩猟も楽しんだクールベにとって野生の動物は身近な存在でした。本章では、クールベが表現した、人間に狙われ、支配される動物や、自然の中に生息する動物の伸び伸びとした様子をご覧いただけます。同時代に活躍した バルビゾン派の画家たちが描く、田園情景の中の飼いならされた家畜との比較をお楽しみください。 ギュスターヴ・クールベ 《狩の獲物》1856-62年頃油彩・カンヴァス 個人蔵 ■■ Keyword バルビゾン派  バルビゾンはパリ近郊フォンテーヌブローの森にある小村の名。1830年頃から、自然に近い環境で風景画を制作するためにこの村の周辺に集まった画家たちの総称。戸外でのスケッチを重視して、理想化された古典的な自然ではなく、特定の場所での情景を描いた。 【第3章】クールベの以前の海―畏怖からピクチャレスクへ      自然へのまなざしが大きく変わるの18世紀から19世紀にかけての西洋。海景画においても、それまでの国の富を象徴する目的で描かれてきたものが、この時代には海そのものが鑑賞の対象として描かれるようになります。本章では、この自然へのまなざしの転換期に描かれた、畏怖と崇高の対象としてのドラマティックな海景画を紹介します。 ■■ Keyword 海景画  風景画の中で特に海を描いたもの。海運業が盛んであった17世紀オランダで発展し、立派な帆船が海上に優美なマストを連ねる情景や、海戦の様子などが描かれた。18世紀に入ると、嵐の海や難破船が多く描かれ、海に対する人間の畏怖の念や高揚感が表現された。 【第4章】クールベと同時代の海―身近な存在として      19世紀、パリから沿岸部の主要都市への鉄道が次々と開通すると、それまで畏怖や崇高の対象として鑑賞されてきた海は、急速に人々にとって身近な存在となります。パリの中産階級の人々は、休日になると鉄道に乗って海岸へ出かけ、海辺での余暇を楽しみました。本章では、クールベと同時代に活躍したブーダンやモネ、カイユボットらが捉えた身近な存在としての海の情景を紹介します。 クロード・モネ 《アヴァルの門》1886年 油彩・カンヴァス 島根県立美術館 ■■ Keyword 海辺での余暇  19世紀の中頃、フランス沿岸部のそれまで静かな漁村だったところは、海水浴やカジノ、ゴルフ、コンサート、ショッピングといった娯楽を楽しむ観光地へと変貌した。中でもパリからほど近いノルマンディーの海辺は、パリの中産階級の人々にとっての社交の場として機能した。   【第5章】クールベの海―「奇妙なものとして」    山間地で生まれ育ったクールベが初めて海を目にしたのは22歳の時。クールベはその時の海の印象を「奇妙なもの」と表現しています。それから20数年後の1865年から1869年にかけて、クールベは毎年のようにノルマンディーの海岸に出かけ、生涯に100点以上の海を主題にした作品を残します。本展覧会の最終章となる本章では、クールベが1865年以降に集中的に描いた海景画のうち、本展覧会のために集められた11点を一堂に展観します。 ■■ Keyword 奇妙なもの  22歳の時にノルマンディー地方を旅したクールベが、初めて海を見た感動を両親に興奮交じりに綴った手紙の中に登場する言葉。そこには、「ついに海を、地平線のない海を見ました。これは谷の住民にとって奇妙なものです」と書かれていた。 ギュスターヴ・クールベ(左)《波》 1869年 油彩・カンヴァス 愛媛県美術館 (右)《エトルタ海岸、夕日》1869年 油彩・カンヴァス 新潟県立近代美術館・万代島美術館 展覧会のみどころ 1. クールベが描いた海に着目した本邦初の展覧会。国内からクールベの「波」が集結するほか、フランスからも出品!山に囲まれた小さな村で育ったクールベは後年、100点以上もの海の風景画を描きました。本展覧会は、国内外より11点のクールベの海を主題にした作品を集め一堂に展示する貴重な機会です。フランスからは、オルレアン美術館より、サロン出品作と同じ構図で書かれた《波》(1870年)が出品されます。 2. クールベの展覧会は、国内では9年ぶり。海景画のほか、風景画や狩猟画も出品!自然へのまなざしが大きく変化する19世紀フランス。レアリストを標榜するクールベは自然をどのように捉えたのでしょうか。クールベの生まれ故郷フランシュ=コンテ地方の切り立った山や森、そこに息づく動物たちを描いた作品から、クールベの自然へのまなざしを探ります。 3. 印象派を代表するモネやブーダンなどの作品も出品!クールベと印象派とのつながりを紹介!クールベは1860年代、モネやブーダンと交流し、ノルマンディーでともに絵画の制作をしています。本展では、モネが光の効果を試すように描いた南仏の海や、ブーダンが描いたリゾート地化したノルマンディーの浜辺の様子を併せて展示し、クールベと彼らの作品に見られる影響関係や、クールベの海景画の特異性を明らかにします。 ■開館時間/10時〜18時(入館は17時30分まで) ※5月7日(金)、6月4日(金)は夜間開館のため20時まで開館(入館は19時30分まで) ■休館日/水曜日(但し5月5日は開館) ■入館料/一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料※障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで無料 ■主催/パナソニック汐留美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会■協賛/ライオン、DNP大日本印刷、損保ジャパン■後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会■協力/日本航空、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」■問合せ/050(5541)8600(NTTハローダイヤル)■会場/パナソニック汐留美術館  港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階 ◎公式HP→ https://panasonic.co.jp/ls/museum/◎公式フェイスブック→ https://www.facebook.com/shiodome.museum ★こちらの観覧券を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 4/16(金)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2021年4月7日(水)

  • 箱根ガラスの森美術館

     ルネサンス期にヨーロッパのガラスを席巻した繊細優美なヴェネチアン・グラス。多様な様式と技法を生み出し、現代のガラス界にも多大な影響を及ぼし続けています。 これまで箱根ガラスの森美術館では、様々な切り口からヴェネチアン・グラスの展覧会を開催して参りました。この度、過去に行った展覧会の中で、皆様の記憶に残るテーマと名品を厳選してご紹介するとともに、ヴェネチアン・グラスから影響を受け、新たな作品を生み出している日本とイタリアの現代作家の作品も併せ、合計約80点を展示いたします。 ■ヴェネチアン・グラスの源流 ヴェネチアン・グラスの源流は約2000年前の古代ローマ帝国時代と言われています。その頃既に、現在のヴェネチアン・グラスに見られる多彩なモザイク・グラスや、吹きガラスの器、ガラス製の装身具が誕生していました。2000年の時の経過で風化し、虹色に輝く姿に変貌した古代のローマン・グラスは、自然と人の技が織りなす芸術です。古代のガラス製法はその後一部失われながらも、約1000年後の水の都ヴェネチアに受け継がれ華麗に発展を遂げる事になります。 長頸瓶 1世紀 東地中海岸域 ※新規収蔵作品 ■ヴェネチアン・グラスの隆盛 ヴェネチア共和国は、1291年からガラス職人とその家族をムラーノ島に移住させ、技術の流出を防ぐ強固な保護策を図り、15世紀にはヨーロッパのガラス産業を独占するに至ります。軽やかなヴェネチアン・グラスはヨーロッパ中の王候貴族の羨望の的となり、各家の紋章を入れたガラス器が盛んに制作され、祝宴の席で用いられるようになりました。中でもヴェネチアン・レースなどから着想を得たとされる繊細優美なレース・グラスは、ヴェネチアン・グラスの代名詞とされました。 レース・グラス・ワイングラス 17世紀 ヴェネチアまたはファソン・ド・ヴェニス ■ヴェネチアン・グラスの復活 17世紀の他国のガラス産業の隆盛や、ナポレオンの侵攻によるヴェネチア共和国の崩壊(1797年)により、ヴェネチアン・グラスは衰退の危機に瀕します。そのような激動の時代、過去のガラス技法を研究し、黄金時代のヴェネチアン・グラスを復活させる職人たちが現れます。中でもジュゼッペ・バロヴィエール(1853〜1942)は、過去の名品の再現に留まらない、「風にそよぐグラス」に代表される超絶技巧の作品制作に成功しました。新たな作品を生み出そうと挑戦する彼らの情熱は、以降、エジディオ・コスタンティーニ(1912〜2007)に引き継がれます。彼の活躍によって、芸術家とガラス職人の競演によるガラス彫刻が生み出されました。 風にそよぐグラス 1895年 ヴェネチア 制作:ジュゼッペ・バロヴィエール ■ヴェネチアン・グラスの新たな可能性 本展覧会では、ヴェネチアン・グラスの名品に込められた往時の職人たちの情熱と彼らの技術を受け継ぎ、新たな作品へ挑戦を続ける作家たち、特に既にヴェネチアでは途絶えてしまったヴェネチアン・ビーズ・フラワーの製法を今に伝える下永瀬 美奈子、ヴェネチアの伝統技法と和の心を融合させた作品を生み出す小西潮、江波冨士子。そして、ヴェネチアンビーズを独特の感性によって、斬新なコスチューム・ジュエリーに仕上げるパオラ・パスクァリンの4人のアーティストに焦点を当て、ヴェネチアン・グラスの新たな可能性に迫ります。 開館25周年特別企画 〜炎と技の芸術〜ヴェネチアン・グラス至宝展■会期/4月24日(土)〜11月28日(日) ■時間/10時〜17時30分(入館は閉館の30分前まで・会期中無休)■会場/箱根ガラスの森美術館 ■主催/箱根ガラスの森美術館、毎日新聞社■後援/イタリア大使館、イタリア文化会館、箱根町■協力/箱根DMO(一般財団法人 箱根町観光協会)、小田急グループ■入館料/一般1,800円、高大生1,300円、小中生600円 ◎公式サイト→ https://www.hakone-garasunomori.jp/ ★こちらの入館招待券を10組20名様にプレゼント! ★申込み締切 4/16(金)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2021年4月7日(水) [[aform008]]

  • クールベと海展―フランス近代 自然へのまなざし

    ギュスターヴ・クールベ 《波》 1869年 油彩・カンヴァス 愛媛県美術館    19世紀フランスを代表するレアリスム(写実主義)の巨匠ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)。クールべが描いた海をテーマに、同時代の画家たちが描いた風景画も展観する本展は、とりわけクールベが1860年代以降に集中的に取り組んだ「波」連作を中心に紹介し、レアリスムの巨匠が捉えた海景画の同時代性と特異性に迫ります。 クールベは、現実を理想化して表現するそれまでの絵画を否定し、目の前の世界をあるがままに描くことで、既存の政治や美術制度に敵対的な態度を表明してきました。一方でクールベは、故郷フランシュ=コンテ地方の切り立った山や森、そこに息づく動物たち、フランス北部のノルマンディー地方の海など、厳しい自然の姿を繰り返し描いています。 スイス国境近くの山々に囲まれた小さな町オルナンに生まれたクールベが、初めて海を目にしたのは22歳の時。うねる波、どこまでも続く水平線に圧倒され、特に1860年以降、好んでその情景を描き、当時の人々から賛辞を得ました。波のみに肉薄したクールベの作品には、それまでの時代に描かれた物語性や感傷性に富む海とも、後の世代が描いた海水浴や浜辺での社交の情景を描いた身近な海とも、異なる視点で海が捉えられています。 本展では、クールベの海の絵画を中心として、故郷を描いた風景画や狩猟画、またモネやブーダンなど他の画家たちによる海を描いた作品を含む約60点を展観し、海、そして自然へのまなざしが大きく変わる時代にこの近代絵画の革新者がどのように自然と対峙したかを探ります。 ■開館時間/10時〜18時(入館は17時30分まで) ※5月7日(金)、6月4日(金)は夜間開館のため20時まで開館(入館は19時30分まで) ■休館日/水曜日(但し5月5日は開館) ■入館料/一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料※障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで無料 ■主催/パナソニック汐留美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会■協賛/ライオン、DNP大日本印刷、損保ジャパン■後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会■協力/日本航空、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」■問合せ/050(5541)8600(NTTハローダイヤル)■会場/パナソニック汐留美術館  港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階 ◎公式HP→ https://panasonic.co.jp/ls/museum/◎公式フェイスブック→ https://www.facebook.com/shiodome.museum ★こちらの観覧券を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 4/16(金)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2021年4月7日(水)

  • 旅立ちの美術【特集】

     静嘉堂は、岩?彌之助(1851〜1908 岩?彌太郎の弟、三菱第二代社長)と岩?小彌太(1879〜1945 三菱第四代社長)の父子二代によって設立され、国宝7点、重要文化財84点を含む、およそ20万冊の古典籍(漢籍12万冊、和書8万冊)と 6,500点の東洋古美術品を収蔵しています。1977年より世田谷区岡本で所蔵する美術品の一般公開を開始し、1992年に創設100周年を記念し新たな美術館を開館いたしました。2022年、静嘉堂文庫美術館の展示ギャラリーを千代田区丸の内・明治生命管内に移転します。なお、美術品の保管管理・研究閲覧業務、並びに静嘉堂文庫(書庫)、敷地・庭園の管理業務は、現在の世田谷区岡本にて継続し行ってまいります。 2021年4月10日(土)から6月6日(日)まで、「旅立ちの美術」を開催します。本展覧会を現在の世田谷区岡本からの「旅立ち」と位置づけ、旅立ちとそれに伴う「出会い」と「別れ」をテーマに、人々が憧れた理想郷への旅、時代とともに受け継がれていく名品の旅路などを紹介しながら静嘉堂のあゆみも振り返ります。 【本展3つのポイント】 1.静嘉堂所蔵の国宝7点すべてが集結! 前期(4月10日〜5月9日)は、当館が所蔵する《曜変天目》、《禅機図断簡 智常禅師図》など国宝7点を一挙に公開します。これは平成10年(1998年)の「静嘉堂・国宝展」以来23年ぶり、しかも展示室に一堂に会するのは初めてのことです。世田谷岡本での最初で最後の機会、お見逃しなく! ※後期は重要文化財《聖徳太子絵伝》を修理後、初公開いたします。 2.静嘉堂の名品に隠された逸話の数々! 岩?彌之助、岩?小彌太の父子二代によって設立された当館。集められた名品には様々な逸話が残されています。作品が伝えられた歴史、あるいは名品を手渡す者、受け継ぐ者それぞれの思いなど、美術品の表面を見るだけでは分からない、ウラ側のお話を紹介します。 3.世田谷のギャラリーはこれが見納め! 来たる2022年、創設130周年・美術館開館30周年を迎える静嘉堂は、美術館展示ギャラリーを丸の内に移転します。丸の内は、当館創設者・彌之助が美術館建設を夢見た場所です。本展は移転前、世田谷岡本での最後の展覧会となります。 【展覧会の見どころと各章のご紹介】 1. 旅立ち−出会いと別れの物語 旅立ち−それは別れとともに新たな出会いを予感させます。日本の春は、卒業・入学、退職・就職と多くの別れと出会いが繰り返されます。古来、日本・東洋においては、そうした節目に詩歌や書画を贈り、はなむけとしました。 禅の世界では弟子や友へ、悟りの道を示す言葉や仏法の真理を詩文の形で表した墨蹟などが書き与えられました。また漢詩の世界では送別がひとつの大きなテーマです。日本でも広く知られる中国・唐時代の詩人、王維や李白の送別詩に詠われる、青々とした柳や岸辺を離れていく船は別れの象徴となり、それらは絵画に描き込まれ送別の図として贈られました。  こうした旅立ちのイメージは物語の中にもさまざまに残されています。「昔男」を主人公とする『伊勢物語』には「東下り」の話が、『西行物語』では西行が「数寄の遁世」を求め武士の身分も家族も捨てて出家し、歌枕を訪ねて諸国をめぐります。また物語のイメージは、旅を現実だけでなく異界へも導きます。仏教や道教の逸話では冥府や地獄をめぐったのち、よみがえるストーリーがしばしばみられます。芸術によって、人はイメージの世界を旅し、多くの文学・美術作品を通じて、異界の見ぬ世の友のもとへ旅してきたのです。 (左上)国宝 因陀羅・楚石梵琦題 《禅機図断簡 智常禅師図》 元時代(14世紀)、前期展示(4月10日〜5月9日) (右中央)重要美術品 陳賢《老子過関図》  明〜清時代(17世紀) (右上)重要文化財 九淵龍賝題 《万里橋図》  室町時代・応仁元年(1467)題 (左下)長次郎 《黒樂茶碗 紙屋黒》  桃山時代(16世紀) (右下)河鍋暁斎 《地獄極楽めぐり図》のうち  明治2〜5年(1869〜72)、場面替えあり 2. 理想郷へ−神仙世界と桃源郷  旅立った人びとはどこへ行くのか−不老不死の仙人になることを夢見た古代の中国人は、死後魂が旅立つ神仙の世界を、墓室の壁画や副葬品の中に造形化しました。そして西の砂漠のかなたにそびえるとされた仙山、あるいは東の海のかなたの仙島、山深い洞窟の向こうにある隠れ里に理想郷の姿を重ねて想いを馳せました。また理想郷の入り口は日常を過ごす市井にも隠れていることが物語に記されています。「邯鄲の枕」の故事に見るように枕は夢や願いをかなえるアイテムとして、壺や瓢箪は仙人が仙境や異世界へ行くための入り口として機能しています。また親しい友や愛する人たちとの酒宴によってもたらされる陶酔は、理想郷にも似た境地へ誘ってくれることでしょう。本章では、時代や人びと、それぞれのユートピアのかたちを探ります。 (右上)《斜縁二神二獣鏡》  三国時代(3世紀) (下2枚)川端玉章 《桃李園・独楽園図屏風》  明治28年(1895)   3. 名品の旅路 今日文化財と呼ばれる古く美しき品々は、ひとの手から手へと渡り、今に伝わっています。その意味では、美術品の長き伝来の道すじもまた「旅立ち」と「出会い」を繰り返す「旅路」です。静嘉堂に安住の地を得た美術品にも隠れた伝来の物語があります。  優れた道具・美術品には、古刹や名家、あるいは名だたる数寄者たちのもとを渡り歩いた足跡ともいうべき記録が、箱書や付属文書などとして残されています。書画は時代を経て改装されていき、茶道具ならば人の手を経るたびに品物をまもる収納箱が増えて、伝来の厚みも増していくものです。本章では、所蔵者たちと名品との出会いと別れにまつわるエピソードを紹介します。 (左)《古瀬戸芋子茶入 銘 雨宿》室町〜桃山時代(16世紀)、後期展示(5月11日〜6月6日) (右)国宝 《曜変天目》南宋時代(12〜13世紀)   4. 旅する静嘉堂−静嘉堂のあゆんだ130年  恩師・重野成斎の歴史編纂事業を助けるため、書籍の蒐集を始めた岩?彌之助は、明治25年(1892)、神田駿河台の自邸に静嘉堂文庫を創設し、重野を初代文庫長に迎えました。彌之助没後の明治44年(1911)小彌太は父が晩年本邸として建設した高輪邸に隣接して、鉄筋コンクリート造の書庫をつくり、静嘉堂文庫を移設します。その後、関東大震災を経て、小彌太は図書や美術品など貴重な文化財の永存をはかるため、大正13年(1924)、父の霊廟のかたわらに洋館を建築し、高輪から静嘉堂文庫を移します。こうして歩んできた移転の歴史もまたひとつの旅といえるでしょう。 静嘉堂での美術品の一般公開は、昭和52年(1977)に展示館を開設したことにはじまり、平成4年(1992)には静嘉堂文庫創設100周年を記念して現在の美術館を建設、以来29年間、本展まで115回の展覧会を開催してきました。 岩?家深川別邸洋館 明治22年(1889)竣工    来たる2022年、創設130周年・美術館開館30周年を迎える静嘉堂は、その美術館展示ギャラリーを創設者・彌之助が美術館建設を夢みた地・丸の内に移転します。 【開催概要】■展覧会名:旅立ちの美術■会期/2021年4月10日(土)〜6月6日(日)<主な展示替え> 前期:4月10日(土)〜5月9日(日) 後期:5月11日(火)〜6月6日(日)■会場/静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区岡本2-23-1)■開館時間/10時〜16時30分 ※入館は閉館30分前まで ■休館日/月曜日〈ただし5月3日(月・祝)は開館〉5月6日(木) ■入館料/一般1,000円、大学・高校生700円、障がい者手帳提示の方及び同伴者1名700円 ■問合せ/050(5541)8600 ハローダイヤル ◎ホームページ→ http://seikado.or.jp/twitter : @seikadomuseum ★こちらの観覧券を3組6名様にプレゼント!★申込み締切 3/22(月)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2021年3月3日(水)

  • 生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて【特集】

    《砂丘III》1909年 油彩、厚紙 29.5×39cm デン・ハーグ美術館    本展はオランダのデン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品50点と国内外美術館から借用するモンドリアン作品と関連作家作品約20点を展示する、日本では23年ぶりの待望の「モンドリアン展」です。 ピート・モンドリアン作品を多数収蔵するデン・ハーグ美術館からの借用作品は、初期のハーグ派様式の風景画から晩年の水平垂直線と原色平面の「コンポジション」シリーズまで多岐にわたります。モンドリアンは、1908年にトーロップに出会い象徴主義や神智学に傾倒しつつも、オランダの風景から風車、灯台、砂丘、聖堂などを描き、実験的作品を展開します。1911-14年に滞在したパリでキュビスムにふれると、「新造形主義」理論を立ち上げ、第一次世界大戦を挟んで、静物や樹木など身近な主題を抽象化した独自の作風を築きます。第一次世界大戦後は「新造形主義」に従った厳格な「コンポジション」シリーズへと至り、晩年にニューヨークへ移ってもなお旺盛に制作を続けました。 また、直線と限られた色面によるモンドリアンの絵画構成は、ドゥースブルフらと1917年に結成した「デ・ステイル」をはじめ、デザインやファッションの領域においても盛んに取り入れられ、今なお私たちを刺激してやみません。「デ・ステイル」関連のプロダクトなどをあわせて紹介し、2022年に生誕150年を迎えるモンドリアンの芸術の広がりを再検証します。 《 展覧会の見どころ 》 ■23年ぶりの待望のモンドリアン展2022年に生誕150年を迎えるモンドリアン。日本では実に23年ぶりの個展になります。知っているようで知らないモンドリアンの作品に出会えるまたとない機会です。 ■初期の風景画から晩年の抽象画に至る過程をたどるあまり知られていない自然主義的な初期の風景画も、よく見ると晩年の作品へとつながる兆しをはらんでいます。オランダからパリ、そしてニューヨークへと移り住みながら画風を変化させていったモンドリアンの軌跡を辿ります。 ■同時代の作家との交流1917年にドゥースブルフらと結成した「デ・ステイル」をはじめ、モンドリアンは同時代の作家と盛んに交流し、意見を交わしています。本展では、「デ・ステイル」の作家など、関連する作品をあわせて展示します。 《格子のコンポジション8 ー暗色のチェッカー盤コンポジション》1919年 油彩、カンヴァス 84×102cm デン・ハーグ美術館(左上)《ドンブルグの教会塔》1911年 油彩、カンヴァス 114×75cm デン・ハーグ美術館 (右上)《赤、青、黒、黄、灰色のコンポジション》1921年 油彩、カンヴァス 39.5×35cm デン・ハーグ美術館(左下)《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》1921年 油彩、カンヴァス 59.5×59.5cm デン・ハーグ美術館 (右下)   ※デン・ハーグ美術館所蔵作品のクレジットはすべて下記のとおりKunstmuseum Den Haag ■会期/3月23日(火)〜6月6日(日)■会場/SOMPO美術館  新宿区西新宿1-26-1 ■入場料/一般1,500円、大学生1,000円  ※日時指定入場制※事前に美術館ホームページより日時指定のオンラインチケットを購入。入場無料の方も日時指定のオンラインチケット(無料)を取得の上、来館してください。定員に空きがある場合に限り、美術館受付で当日窓口チケット(+200円)を販売します。■休館日/月曜日 ※ただし5月3日(月・祝)は開館■主催/SOMPO美術館、日本経済新聞社■協賛/損保ジャパン、野崎印刷紙業■後援/オランダ王国大使館 ■協力/KLMオランダ航空 ■企画協力/NTVヨーロッパ■問合せ/050(5541)8600  ハローダイヤル ◎ホームページ→ https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2020/mondrian/ ★こちらの観覧券を3組6名様にプレゼント!★申込み締切 3/17(水)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2020年3月3日(水)

  • 【特集】没後220年 画遊人・若冲 −光琳・応挙・蕭白とともに−

     岡田美術館(館長・小林 忠)は、2020年10月4日(日)から2021年3月28日(日)まで、特別展『没後220年 画遊人・若冲 −光琳・応挙・蕭白とともに−』を開催いたします。 本展では、伊藤若冲(1716〜1800)の没後220年を記念し、当館収蔵の伊藤若冲の作品全7件を一挙公開します。30代後半から晩年(80代)までの着色画4件・水墨画3件がそろって展示されるのは2016年以来です。83年ぶりに再発見され話題を呼んだ大作「孔雀鳳凰図」や、墨の妙技が光る「月に叭々鳥図」、ユーモアあふれる「三十六歌仙図屏風」など、若冲の技量の高さ、幅広さを物語る作品が一堂に会します。さらに、若冲が学んだ狩野派や尾形光琳、光琳の弟・尾形乾山、同時代の京都画壇の覇者・円山応挙、鬼才ぶりが注目される曾我蕭白らの作品も展示します。京を彩った多彩な作品とともに「画遊人・若冲」の世界をお楽しみください。 《 見どころ1 》 岡田美術館の若冲7件、一挙公開 ◎岡田美術館収蔵の伊藤若冲の作品を4年ぶりに全て公開します  若冲は、鮮やかな彩色、生き生きとした花鳥の姿、細密描写の見事な着色画で人気を博しています。一方、色彩に優れた画家であればこそ、墨一色で多彩なイメージを描き出す水墨画にも優れました。本展では、双方の名品を一堂に展示し、年代による変遷を辿りながらお楽しみいただきます。 「孔雀鳳凰図」(部分)宝暦5年(1755)頃 重要美術品 岡田美術館蔵 【伝記】 伊藤若冲(1716〜1800)は、京の錦小路で青物問屋を営む「枡屋」(通称「枡源」)の長男として生まれました。数え年23歳で父の跡を継いで家長を務めたのち、40歳で弟に譲り画業に専念します。はじめ狩野派に学び、中国画の模写へと進み、ついには実物を観察することを第一として、迫真の絵を描くようになったと伝えられています。金閣寺の障壁画50面や、「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)など大作を描いて名を成した若冲は、73歳のとき天明の大火により家屋敷を失ってしまいます。困窮に弟の死が重なる失意の時を超えて、伏見の寺の門前に隠居し、85歳で亡くなるまで絵画三昧の生活を送りました。 《 見どころ 2 》 光琳・乾山兄弟との関連に注目 ◎若冲が手本にしたとされる尾形光琳や、同じく禅に傾倒した乾山にも注目します  若冲の伝記に「光琳の筆意を用いた」という一節が見られます。若冲の生年に亡くなった尾形光琳(1658〜1716)は、一時代前の人気絵師として大きな存在であったのでしょう。一方、光琳の弟・尾形乾山(1663〜1743)は、禅に傾倒し、若い頃から隠遁趣味のあった点で、若冲と志向を同じくしていました。 尾形光琳「菊図屏風」のうち(左隻部分)18世紀初頭 岡田美術館蔵   尾形乾山「夕顔・楓図」(部分)元文5年(1740)頃 岡田美術館蔵 《 見どころ 3 》 若冲と同時代の京の画家5人衆 ◎池大雅、与謝蕪村、円山応挙、曾我蕭白、長沢蘆雪の作品も併せてご紹介します 若冲53歳のとき発刊された『平安人物志』(京都の人名録)で、若冲は画家の部No.3として登場し、次に刊行された60歳のときはNo.2に上がりました。2回とも若冲の上にいたのが円山応挙(1733〜95)、若冲の後に続いたのが池大雅(1723〜76)と与謝蕪村(1716〜83)です。若冲と人気を競ったこの3人に、応挙門下の異才・長沢蘆雪(1754〜99)、奇行で知られる曾我蕭白(1730〜81)を併せ、京画壇が盛り上がった時代の選りすぐりの画家たちの作品をお楽しみいただけます。 (左)円山応挙「三美人図」のうち(太夫図部分)天明3年(1783) 重要美術品 岡田美術館蔵 (右)長沢蘆雪「牡丹花肖柏図屏風」(部分)18世紀後半 岡田美術館蔵 【開催要項】■展覧会名/没後220年 画遊人・若冲 −光琳・応挙・蕭白とともに−■会期/〜2021年3月28日(日) ■休館日/12月31日(木)、1月1日(金) ■開館時間/9時〜17時(入館は16時30分まで) ■入館料/一般・大学生2,800円、小中高生1,800円 ※前売り料金あり■主催/岡田美術館 ■問合せ/0460(87)3931 岡田美術館E-mail : info@okada-museum.com ◎公式HP→ https://www.okada-museum.com ★こちらの観覧券を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 12/25(金)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2020年12月2日(水)

  • 【特集】日本のたてもの ー自然素材を生かす伝統の技と知恵

    松本城天守 1/20模型 1963年 東京国立博物館蔵 展示会場:東京国立博物館  日本の伝統建築は、木・草・土・石など多様な自然素材を優れた造形物へと昇華させたものと言えます。本展は、日本の建築を、高い美意識と加工技術を際立たせて縮小表現した建築模型、図面、道具など貴重な資料の展示を通して、自然素材を活かした造形的な特徴を古代から現代にいたるまで見ていきます。また日本の伝統建築の技は、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」として、ユネスコ政府間委員会(無形文化遺産保護条約政府間委員会)にて、ユネスコ無形文化遺産として審議・決定が行われる見通しとなっています。法隆寺国宝修理事業の一環として金堂および五重塔の模型を製作したことを契機に1960年から国の「模造事業」が始まり、1964年の東京五輪に併せて開催された「日本古美術展」にも日本建築の様式を伝えるものとして模型が出展されました。  本展では、それに加え、原建物が国宝・重要文化財である模型を核として、これまで一般に公開されることのなかった貴重な建築模型などを一堂に集めて展示します。近世までの模型は、修理や復原の設計内容を検討するためであったり、国内で新たな様式を伝達するために製作されていました。近代の模型になると、万博など国外への日本の建築文化を紹介するためや、意匠構造を理解するための教材であったり、修復によって得られた知見を記録、再現するために製作されるようになりました。  展示では、建築物の細部(柱や梁を組み上げて屋根を支える木組や建具など)や自然素材の特性(木材、漆喰、瓦などの風合い)を精巧に再現した1/10縮尺模型の展示をはじめ、木造建築を受け継ぐための伝統技術や工匠の技(檜皮・茅・瓦などの屋根葺き、左官、彩色、錺金具、建具、金箔など)についても紹介します。また、現在その維持が困難とされる伝承者養成・技能練磨・原材料や用具の確保など、近年の取組みについても紹介します。 ■ 展覧会の特徴 ■ ◎古代から現代までの日本を代表する建物の模型や資料を一挙に公開  自然素材を活かす伝承技法と知恵が集結された「建築模型」や貴重な歴史資料である図面などを3つの会場でご覧いただくことで、日本人の暮らしや自然素材を活かした伝統建築の技と知恵が、今もなお受け継がれて、活かされていることを再認識していただけます。 (左)法隆寺五重塔 1/10模型 1932年 東京国立博物館蔵 展示会場:東京国立博物館 (右)松本城天守 1/20模型 1963年 東京国立博物館蔵 展示会場:東京国立博物館 ◎建物内部の細部まで再現 東京国立博物館で展示する、近世までの建物の1/10模型には複数に分割できるものもあり、内側の細部まで鑑賞できます。室内の様子や天井裏などを含め、模型の内外に匠の技を発見できます。 (左)帝国ホテル旧本館 1/200模型 株式会社帝国ホテル蔵 展示会場:国立科学博物館 (右)霞が関ビルディング 1/200模型 国立科学博物館蔵 展示会場:国立科学博物館 ◎ユネスコ無形文化遺産の認定を目指す「匠の技」を紹介 2018年にユネスコ無形文化遺産代表一覧記載への提案がなされ、2020年12月にユネスコ政府間委員会で審議・決定される見込みの「伝統建築工匠の技」(17件の国の選定保存技術)を、国立近現代建築資料館にて紹介します。 (左)岩城庄之丈製図道具 明治時代 滑川市立博物館蔵 展示会場:国立近現代建築資料館 (右)五十九銀行新築正面之図 1900年頃 青森銀行本店蔵 展示会場:国立近現代建築資料館 ◎首里城正殿の模型を展示〜首里城復興に向けて 2019年10月に首里城正殿は消失しましたが、その1/10模型が沖縄県から出展され、東京国立博物館にて展示されます。この展示を通じて、首里城復興に思いを馳せていただければ幸いです。 首里城正殿 1/10模型 1958年 沖縄県立博物館・美術館蔵 展示会場:東京国立博物館 【開催概要】 <古代から近世、日本建築の成り立ち> ■会場/東京国立博物館 表慶館 (東京都台東区上野公園13-9) ■会期/12月24日(木)〜2021年2月21日(日)■開館時間/9時30分〜17時 ※金曜・土曜日は21時まで開館 ■休館日/月曜日、12月26日(土)〜2021年1月1日(金・祝) ※1月11日(月・祝)は開館■観覧方法/入館はオンラインによる事前予約制です。詳細は展覧会公式サイトでお知らせします。■観覧料金/一般1,500円、大学生1,000円、高校生600円  ※中学生以下および障がい者とその介護者1名は無料。 ただし、オンラインでの「日時指定券」の予約が必要です。 入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。    <近代の日本、様式と技術の多様性> ■会場/国立科学博物館 日本館1階 企画展示室(東京都台東区上野公園7-20) ■会期/12月8日(火)〜2021年1月11日(月・祝) ■開館時間/9時〜17時 ※金曜・土曜日は18時まで開館■休館日/月曜日、12月28日(月)〜2021年1月1日(金・祝)※ただし、1月11日(月・祝)は開館■観覧方法/入館はオンラインによる事前予約制です。 詳細は国立科学博物館公式サイト等をご覧ください。 ■観覧料金/一般・大学生 630円(常設展示入館料)、高校生以下および65歳以上無料 ※常設展示入館料のみでご覧いただけます。 <工匠と近代化ー大工技術の継承と展開ー> ■会場/国立近代建築資料館(東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内)■会期/12月10日(木)〜2021年2月21日(日) ■開館時間/10時〜16時30分■休館日/12月29日(火)〜2021年1月3日(日) ■入館料/無料 [主催]文化庁、日本芸術文化振興会、東京国立博物館、国立科学博物館、読売新聞社 [特別協賛]キヤノン、JR東日本、日本たばこ産業、三井不動産、三菱地所、 明治ホールディングス [協賛]清水建設、?島屋、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事 [協力]国立歴史民俗博物館、金沢工業大学[問合せ]03(5777)8600(ハローダイヤル)◎公式サイト→ https://tsumugu.yomiuri.co.jp/tatemono/ ★こちらの観覧券(東京国立博物館会場の招待券)を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 12/16(水)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2020年12月2日(水)

  • 【特集】分離派建築会 100年展 建築は芸術か?

    堀口捨己 1928(昭和3)年 『紫烟荘図集』(洪洋社)所収、東京都市大学図書館  大正時代、日本の建築界に鮮烈なインパクトをもって現れた新星たちがいました。日本で最初の建築運動とされる分離派建築会です。明治以降に日本に移入された西洋の様式建築の学習は、明治末期にはほぼ達成され、最新の建設技術にふさわしい新しい建築のあり方が模索されていました。 そうしたなか、1920年(大正9)年、東京帝国大学(現・東京大学)建築学科の卒業をひかえた同期6名、石本喜久治、瀧澤眞弓、堀口捨己、森田慶一、矢田茂、山田守は分離派建築会を結成します。彼らは「過去の建築圏からの分離」を宣言し、学内の第二学生控所で習作展を、続いて白木屋で第一回作品展を開きます。その革新的な内容は同世代の建築家や学生たちの注目を集めました。さらに大内秀一郎、蔵田周忠、山口文象が加わり、1928(昭和3)年の第七回まで作品展を重ね、出版活動を展開していきます。そして1922(大正11)年に東京・上野公園を会場に開催された平和記念東京博覧会での展示館の設計からはじまり、次第に住宅、公共的建築、商業建築などの実作を通し、彼らの考える建築の芸術を世に問います。 結成から100年目の2020年。本展は、図面、模型、写真、映像、さらには関連する美術作品計160点によって、変革の時代を鮮やかに駆け抜けた彼らの軌跡を振り返ります。分離派建築会が希求した建築の芸術とは何か。日本近代建築の歩みのなかで果たした彼らの役割を、新たな光のもとに明らかにしていきます。 1. 迷える日本の建築様式 明治から大正、自由主義の機運が高まるなか、西洋の様式建築の習得は一段落し、日本独自の建築とは何か、と模索が始まります。分離派建築会の結成前夜を、当時の教育資料や欧州発の分離派(セセッション式)の流行を通して概観します。 2. 大正9年「我々は起つ」 分離派建築会を旗揚げした東京帝国大学の卒業生6人は、過去の建築圏からの分離を宣言し、建築は芸術だ、と訴えます。ここでは、その出発点となった卒業設計を紹介します。 山田守 卒業設計 国際労働協会 正面図 1920(大正9)年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻(展示期間:10月10日〜11月10日) 3. 彫刻へ向かう「手」 欧州の新時代の彫刻は、彼らの創作意欲をかき立てました。白樺派によって紹介されたロダン、それに続く表現主義の彫刻、そして彼らがそこから影響を受け制作した習作の数々を紹介します。 4. 田園へ向かう「足」 都市の大衆文化から離れた郊外。そこに彼らは新しい暮らしの夢を見ます。「田園」をテーマに手がけた住宅作品、また農民美術運動との関わりを紹介します。 瀧澤眞弓 《山の家》 模型  1921(大正10)年 再制作:1986年 瀧澤眞弓監修 5. 構造と意匠のはざまで 関東大震災からの復興を目指す東京。分離派建築会メンバーも、実制作の機会に恵まれ、電信局や新聞社などの公共的建築を手がけます。構造の合理性と建築の美しさは一致するのか。新たに生まれた葛藤は、建築の本質に迫る問いでもあります。 (左)山田守 東京中央電信局竣工 1925(大正14)年 郵政博物館(右)森田慶一 京都大学楽友会館 1925(大正14)年 撮影:2020(令和2)年、若林勇人 6. 都市から家具、社会を貫く「構成」 昭和になり、白木屋百貨店など都市的スケールの建築をも手がける一方で、彼らはモダニズム思想を吸収し、実生活への関心も深めます。建築と家具、両者に見られる線や面を強調したデザインに通底する「構成」に注目します。 石本喜久治、山口文象 白木屋百貨店 透視図 1928(昭和3)年 石本建築事務所 7. 散会、それぞれのモダニズム建築 彼らの展覧会活動は、昭和3(1928)年の第7回が最後となりました。結成から8年、実社会に根ざした建築家となった9人は、ナショナリズムと社会主義とのはざまで建築の原点を自問し、次のステップへと旅立っていきます。 【展覧会のみどころと特徴】 1. 100年後のいま、分離派建築会を再検証!分離派建築会は、明治時代の様式建築と1930年代以降のモダニズム建築をつなぐミッシング・リンクを解き明かす大正時代の建築運動です。100年後のいま、分離派建築会の日本近代建築史上の位置づけを再検証する展覧会です。 2. 1920年代に出現した9人の新星たちを一挙紹介!将来を嘱望される東京帝国大学卒の6人の立ち上げメンバーと、あとから加わった新メンバー3人。いずれも散会後はそれぞれ設計事務所の社長や大学教授といった要職につき、日本の建築界で重要な役割を担いました。本展は、全員にスポットをあて彼らの活動と作品を紹介します。 3. 会場は「紙」から着想を得て分離派建築会の「創作」と「実作」が交錯する空間分離派建築会の会員たちが展開した作品展と出版活動を象徴する「紙」から着想を得て、京都を拠点とする木村松本建築設計事務所が会場構成を担当します。 【開催概要】■会期/2020年10月10日(土)〜2020年12月15日(火) ※会期中、一部展示替えします。前期10月10日〜11月10日、後期11月12日〜12月15日。11月12日以降に再入場の際は、前期半券提示で100円割引となります。■時間/10時〜18時(最終入場時間 17時30分) ■会場/パナソニック汐留美術館 ■休館日/水曜日 ■住所/東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階■観覧料/一般 800円、65歳以上 700円 、大学生:600円、中・高校生 400円、 小学生以下 無料 ※障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで無料で入館できます ■問合せ/050(5541)8600 ◎公式HP→ https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/20/201010/ ★こちらの入館券を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 10/23(金)12:00まで※当選者の発表は招待券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2020年10月7日(月)

  • タイヘイ 25名限定 読者モニター募集!

    HEIZAEMONドレッシングセット・ホテルギフト券が当たる!  タイヘイのドレッシング「HEIZAEMON」の読者モニターを募集します。応募者の中から抽選で25名に「HEIZAEMON」ドレッシングのいずれか1本を送付。試食後、アンケートに回答して頂いた方の中から抽選で5名に「HEIZAEMON」ドレッシングセット、5名にホテルギフト券5,000円分をプレゼント! 下記フォームに入力の上、送信してください。 ■締切り/9月13日(日)23:59まで※モニター当選者の方には9/16までにメールで連絡させて頂きます。ドレッシングは別途郵送いたします。 ※記載していただいた個人情報は、モニターの抽選結果及びドレッシングの送付以外には使用しません。 【お申込みの際の注意】〈GmailやHotmailなどのフリーメールをお使いの方へ〉 メールソフトやウィルス対策ソフト等の設定により「迷惑メール」と認識されることがあります。メールが届かない場合は「迷惑メールフォルダー」をご確認ください。 更新日:2020年9月2日(水) ★タイヘイのドレッシング「HEIZAEMON」 読者モニター募集終了。多数のご応募をいただきありがとうございました。ご当選者のお知らせは終了しております。 [[aform009]]

  • 箱根スイーツコレクション 2017 秋

     毎年、春と秋に開催している「箱根スイーツコレクション」が、この秋ついに20回目を迎えました! これを記念して今回は、スペシャルな"アニバーサリースイーツ"をテーマにしたスイーツ37種類が勢揃い。仲の良い友人や家族、またはカップルで...。秋の箱根を散策しながら、心まで満たされるスイーツ巡りはいかがですか。 ■開催期間/2017年11月12日(日)まで■参加店舗 /小田急ロマンスカー車内販売や箱根エリア等のホテル、美術館、和・洋の飲食店 (37店舗)■小冊子 配布期間/「箱根スイーツコレクション 2017秋」開催期間中 ※25万部を配布予定■小冊子 配布箇所/小田急線各駅、箱根エリア等の交通機関主要駅・港、参加店舗等(小冊子には、スイーツの特徴、価格、参加店舗、エリアマップ等を掲載) ※スイーツ画像は、「箱根ナビ」でも紹介しています  ★「箱根ナビ」→ http://www.hakonenavi.jp ★「箱根スイーツコレクション 2017秋」で、お好みのスイーツ1つを無料で楽しめるスイーツ利用券を小冊子とセットで5組10名様にプレゼント!★申込み締切 10/12(木)12:00 まで※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2017年10月4日(水)

  • 【特集】クールベと海展―フランス近代 自然へのまなざし

    ギュスターヴ・クールベ 《フランシュ=コンテの谷、オルナン付近》1865年頃 油彩・カンヴァス 茨城県近代美術館    19世紀フランスを代表するレアリスム(写実主義)の巨匠ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)。クールべが描いた海をテーマに、同時代の画家たちが描いた風景画も展観する本展は、とりわけクールベが1860年代以降に集中的に取り組んだ「波」連作を中心に紹介し、レアリスムの巨匠が捉えた海景画の同時代性と特異性に迫ります。 クールベは、現実を理想化して表現するそれまでの絵画を否定し、目の前の世界をあるがままに描くことで、既存の政治や美術制度に敵対的な態度を表明してきました。一方でクールベは、故郷フランシュ=コンテ地方の切り立った山や森、そこに息づく動物たち、フランス北部のノルマンディー地方の海など、厳しい自然の姿を繰り返し描いています。 スイス国境近くの山々に囲まれた小さな町オルナンに生まれたクールベが、初めて海を目にしたのは22歳の時。うねる波、どこまでも続く水平線に圧倒され、特に1860年以降、好んでその情景を描き、当時の人々から賛辞を得ました。波のみに肉薄したクールベの作品には、それまでの時代に描かれた物語性や感傷性に富む海とも、後の世代が描いた海水浴や浜辺での社交の情景を描いた身近な海とも、異なる視点で海が捉えられています。 本展では、クールベの海の絵画を中心として、故郷を描いた風景画や狩猟画、またモネやブーダンなど他の画家たちによる海を描いた作品を含む約60点を展観し、海、そして自然へのまなざしが大きく変わる時代にこの近代絵画の革新者がどのように自然と対峙したかを探ります。 ■■ Keyword レアリスム  19世紀半ばのフランスに盛んになった現実社会に取材する芸術の潮流で、クールベはその代表的な存在。その背景には、都市労働者の置かれていた悲惨な状況があり、芸術を通してその実態を訴えるという目的意識には、当時の社会主義的思想との結びつきがあった。 【第1章】クールベと自然―地方の独立  スイスとの国境に近い山間の地、フランシュ=コンテ地方オルナンに生まれ育ったクールベは、険しい断崖や小高い草原、洞窟の多い水源地、そして木陰の川などが特徴的なこの土地を繰り返し描いています。本章では、20歳でパリに上京してからも、頻繁に帰郷しては描き続けたこの土地の風景画を、19世紀フランスを代表する風景画家たちの作品とあわせて展観し、クールベの描く風景画の革新性に迫ります。 【第2章】クールベと動物―抗う野生  若い頃から大自然に囲まれて育ち、秋になると狩猟も楽しんだクールベにとって野生の動物は身近な存在でした。本章では、クールベが表現した、人間に狙われ、支配される動物や、自然の中に生息する動物の伸び伸びとした様子をご覧いただけます。同時代に活躍した バルビゾン派の画家たちが描く、田園情景の中の飼いならされた家畜との比較をお楽しみください。 ギュスターヴ・クールベ 《狩の獲物》1856-62年頃油彩・カンヴァス 個人蔵 ■■ Keyword バルビゾン派  バルビゾンはパリ近郊フォンテーヌブローの森にある小村の名。1830年頃から、自然に近い環境で風景画を制作するためにこの村の周辺に集まった画家たちの総称。戸外でのスケッチを重視して、理想化された古典的な自然ではなく、特定の場所での情景を描いた。 【第3章】クールベの以前の海―畏怖からピクチャレスクへ      自然へのまなざしが大きく変わるの18世紀から19世紀にかけての西洋。海景画においても、それまでの国の富を象徴する目的で描かれてきたものが、この時代には海そのものが鑑賞の対象として描かれるようになります。本章では、この自然へのまなざしの転換期に描かれた、畏怖と崇高の対象としてのドラマティックな海景画を紹介します。 ■■ Keyword 海景画  風景画の中で特に海を描いたもの。海運業が盛んであった17世紀オランダで発展し、立派な帆船が海上に優美なマストを連ねる情景や、海戦の様子などが描かれた。18世紀に入ると、嵐の海や難破船が多く描かれ、海に対する人間の畏怖の念や高揚感が表現された。 【第4章】クールベと同時代の海―身近な存在として      19世紀、パリから沿岸部の主要都市への鉄道が次々と開通すると、それまで畏怖や崇高の対象として鑑賞されてきた海は、急速に人々にとって身近な存在となります。パリの中産階級の人々は、休日になると鉄道に乗って海岸へ出かけ、海辺での余暇を楽しみました。本章では、クールベと同時代に活躍したブーダンやモネ、カイユボットらが捉えた身近な存在としての海の情景を紹介します。 クロード・モネ 《アヴァルの門》1886年 油彩・カンヴァス 島根県立美術館 ■■ Keyword 海辺での余暇  19世紀の中頃、フランス沿岸部のそれまで静かな漁村だったところは、海水浴やカジノ、ゴルフ、コンサート、ショッピングといった娯楽を楽しむ観光地へと変貌した。中でもパリからほど近いノルマンディーの海辺は、パリの中産階級の人々にとっての社交の場として機能した。   【第5章】クールベの海―「奇妙なものとして」    山間地で生まれ育ったクールベが初めて海を目にしたのは22歳の時。クールベはその時の海の印象を「奇妙なもの」と表現しています。それから20数年後の1865年から1869年にかけて、クールベは毎年のようにノルマンディーの海岸に出かけ、生涯に100点以上の海を主題にした作品を残します。本展覧会の最終章となる本章では、クールベが1865年以降に集中的に描いた海景画のうち、本展覧会のために集められた11点を一堂に展観します。 ■■ Keyword 奇妙なもの  22歳の時にノルマンディー地方を旅したクールベが、初めて海を見た感動を両親に興奮交じりに綴った手紙の中に登場する言葉。そこには、「ついに海を、地平線のない海を見ました。これは谷の住民にとって奇妙なものです」と書かれていた。 ギュスターヴ・クールベ(左)《波》 1869年 油彩・カンヴァス 愛媛県美術館 (右)《エトルタ海岸、夕日》1869年 油彩・カンヴァス 新潟県立近代美術館・万代島美術館 展覧会のみどころ 1. クールベが描いた海に着目した本邦初の展覧会。国内からクールベの「波」が集結するほか、フランスからも出品!山に囲まれた小さな村で育ったクールベは後年、100点以上もの海の風景画を描きました。本展覧会は、国内外より11点のクールベの海を主題にした作品を集め一堂に展示する貴重な機会です。フランスからは、オルレアン美術館より、サロン出品作と同じ構図で書かれた《波》(1870年)が出品されます。 2. クールベの展覧会は、国内では9年ぶり。海景画のほか、風景画や狩猟画も出品!自然へのまなざしが大きく変化する19世紀フランス。レアリストを標榜するクールベは自然をどのように捉えたのでしょうか。クールベの生まれ故郷フランシュ=コンテ地方の切り立った山や森、そこに息づく動物たちを描いた作品から、クールベの自然へのまなざしを探ります。 3. 印象派を代表するモネやブーダンなどの作品も出品!クールベと印象派とのつながりを紹介!クールベは1860年代、モネやブーダンと交流し、ノルマンディーでともに絵画の制作をしています。本展では、モネが光の効果を試すように描いた南仏の海や、ブーダンが描いたリゾート地化したノルマンディーの浜辺の様子を併せて展示し、クールベと彼らの作品に見られる影響関係や、クールベの海景画の特異性を明らかにします。 ■開館時間/10時〜18時(入館は17時30分まで) ※5月7日(金)、6月4日(金)は夜間開館のため20時まで開館(入館は19時30分まで) ■休館日/水曜日(但し5月5日は開館) ■入館料/一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料※障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで無料 ■主催/パナソニック汐留美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会■協賛/ライオン、DNP大日本印刷、損保ジャパン■後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会■協力/日本航空、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」■問合せ/050(5541)8600(NTTハローダイヤル)■会場/パナソニック汐留美術館  港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階 ◎公式HP→ https://panasonic.co.jp/ls/museum/◎公式フェイスブック→ https://www.facebook.com/shiodome.museum ★こちらの観覧券を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 4/16(金)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2021年4月7日(水)

  • 箱根ガラスの森美術館

     ルネサンス期にヨーロッパのガラスを席巻した繊細優美なヴェネチアン・グラス。多様な様式と技法を生み出し、現代のガラス界にも多大な影響を及ぼし続けています。 これまで箱根ガラスの森美術館では、様々な切り口からヴェネチアン・グラスの展覧会を開催して参りました。この度、過去に行った展覧会の中で、皆様の記憶に残るテーマと名品を厳選してご紹介するとともに、ヴェネチアン・グラスから影響を受け、新たな作品を生み出している日本とイタリアの現代作家の作品も併せ、合計約80点を展示いたします。 ■ヴェネチアン・グラスの源流 ヴェネチアン・グラスの源流は約2000年前の古代ローマ帝国時代と言われています。その頃既に、現在のヴェネチアン・グラスに見られる多彩なモザイク・グラスや、吹きガラスの器、ガラス製の装身具が誕生していました。2000年の時の経過で風化し、虹色に輝く姿に変貌した古代のローマン・グラスは、自然と人の技が織りなす芸術です。古代のガラス製法はその後一部失われながらも、約1000年後の水の都ヴェネチアに受け継がれ華麗に発展を遂げる事になります。 長頸瓶 1世紀 東地中海岸域 ※新規収蔵作品 ■ヴェネチアン・グラスの隆盛 ヴェネチア共和国は、1291年からガラス職人とその家族をムラーノ島に移住させ、技術の流出を防ぐ強固な保護策を図り、15世紀にはヨーロッパのガラス産業を独占するに至ります。軽やかなヴェネチアン・グラスはヨーロッパ中の王候貴族の羨望の的となり、各家の紋章を入れたガラス器が盛んに制作され、祝宴の席で用いられるようになりました。中でもヴェネチアン・レースなどから着想を得たとされる繊細優美なレース・グラスは、ヴェネチアン・グラスの代名詞とされました。 レース・グラス・ワイングラス 17世紀 ヴェネチアまたはファソン・ド・ヴェニス ■ヴェネチアン・グラスの復活 17世紀の他国のガラス産業の隆盛や、ナポレオンの侵攻によるヴェネチア共和国の崩壊(1797年)により、ヴェネチアン・グラスは衰退の危機に瀕します。そのような激動の時代、過去のガラス技法を研究し、黄金時代のヴェネチアン・グラスを復活させる職人たちが現れます。中でもジュゼッペ・バロヴィエール(1853〜1942)は、過去の名品の再現に留まらない、「風にそよぐグラス」に代表される超絶技巧の作品制作に成功しました。新たな作品を生み出そうと挑戦する彼らの情熱は、以降、エジディオ・コスタンティーニ(1912〜2007)に引き継がれます。彼の活躍によって、芸術家とガラス職人の競演によるガラス彫刻が生み出されました。 風にそよぐグラス 1895年 ヴェネチア 制作:ジュゼッペ・バロヴィエール ■ヴェネチアン・グラスの新たな可能性 本展覧会では、ヴェネチアン・グラスの名品に込められた往時の職人たちの情熱と彼らの技術を受け継ぎ、新たな作品へ挑戦を続ける作家たち、特に既にヴェネチアでは途絶えてしまったヴェネチアン・ビーズ・フラワーの製法を今に伝える下永瀬 美奈子、ヴェネチアの伝統技法と和の心を融合させた作品を生み出す小西潮、江波冨士子。そして、ヴェネチアンビーズを独特の感性によって、斬新なコスチューム・ジュエリーに仕上げるパオラ・パスクァリンの4人のアーティストに焦点を当て、ヴェネチアン・グラスの新たな可能性に迫ります。 開館25周年特別企画 〜炎と技の芸術〜ヴェネチアン・グラス至宝展■会期/4月24日(土)〜11月28日(日) ■時間/10時〜17時30分(入館は閉館の30分前まで・会期中無休)■会場/箱根ガラスの森美術館 ■主催/箱根ガラスの森美術館、毎日新聞社■後援/イタリア大使館、イタリア文化会館、箱根町■協力/箱根DMO(一般財団法人 箱根町観光協会)、小田急グループ■入館料/一般1,800円、高大生1,300円、小中生600円 ◎公式サイト→ https://www.hakone-garasunomori.jp/ ★こちらの入館招待券を10組20名様にプレゼント! ★申込み締切 4/16(金)12:00まで※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2021年4月7日(水) [[aform008]]

  • クールベと海展―フランス近代 自然へのまなざし

    ギュスターヴ・クールベ 《波》 1869年 油彩・カンヴァス 愛媛県美術館    19世紀フランスを代表するレアリスム(写実主義)の巨匠ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)。クールべが描いた海をテーマに、同時代の画家たちが描いた風景画も展観する本展は、とりわけクールベが1860年代以降に集中的に取り組んだ「波」連作を中心に紹介し、レアリスムの巨匠が捉えた海景画の同時代性と特異性に迫ります。 クールベは、現実を理想化して表現するそれまでの絵画を否定し、目の前の世界をあるがままに描くことで、既存の政治や美術制度に敵対的な態度を表明してきました。一方でクールベは、故郷フランシュ=コンテ地方の切り立った山や森、そこに息づく動物たち、フランス北部のノルマンディー地方の海など、厳しい自然の姿を繰り返し描いています。 スイス国境近くの山々に囲まれた小さな町オルナンに生まれたクールベが、初めて海を目にしたのは22歳の時。うねる波、どこまでも続く水平線に圧倒され、特に1860年以降、好んでその情景を描き、当時の人々から賛辞を得ました。波のみに肉薄したクールベの作品には、それまでの時代に描かれた物語性や感傷性に富む海とも、後の世代が描いた海水浴や浜辺での社交の情景を描いた身近な海とも、異なる視点で海が捉えられています。 本展では、クールベの海の絵画を中心として、故郷を描いた風景画や狩猟画、またモネやブーダンなど他の画家たちによる海を描いた作品を含む約60点を展観し、海、そして自然へのまなざしが大きく変わる時代にこの近代絵画の革新者がどのように自然と対峙したかを探ります。 ■開館時間/10時〜18時(入館は17時30分まで) ※5月7日(金)、6月4日(金)は夜間開館のため20時まで開館(入館は19時30分まで) ■休館日/水曜日(但し5月5日は開館) ■入館料/一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料※障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで無料 ■主催/パナソニック汐留美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会■協賛/ライオン、DNP大日本印刷、損保ジャパン■後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会■協力/日本航空、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」■問合せ/050(5541)8600(NTTハローダイヤル)■会場/パナソニック汐留美術館  港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階 ◎公式HP→ https://panasonic.co.jp/ls/museum/◎公式フェイスブック→ https://www.facebook.com/shiodome.museum ★こちらの観覧券を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 4/16(金)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2021年4月7日(水)

  • 旅立ちの美術【特集】

     静嘉堂は、岩?彌之助(1851〜1908 岩?彌太郎の弟、三菱第二代社長)と岩?小彌太(1879〜1945 三菱第四代社長)の父子二代によって設立され、国宝7点、重要文化財84点を含む、およそ20万冊の古典籍(漢籍12万冊、和書8万冊)と 6,500点の東洋古美術品を収蔵しています。1977年より世田谷区岡本で所蔵する美術品の一般公開を開始し、1992年に創設100周年を記念し新たな美術館を開館いたしました。2022年、静嘉堂文庫美術館の展示ギャラリーを千代田区丸の内・明治生命管内に移転します。なお、美術品の保管管理・研究閲覧業務、並びに静嘉堂文庫(書庫)、敷地・庭園の管理業務は、現在の世田谷区岡本にて継続し行ってまいります。 2021年4月10日(土)から6月6日(日)まで、「旅立ちの美術」を開催します。本展覧会を現在の世田谷区岡本からの「旅立ち」と位置づけ、旅立ちとそれに伴う「出会い」と「別れ」をテーマに、人々が憧れた理想郷への旅、時代とともに受け継がれていく名品の旅路などを紹介しながら静嘉堂のあゆみも振り返ります。 【本展3つのポイント】 1.静嘉堂所蔵の国宝7点すべてが集結! 前期(4月10日〜5月9日)は、当館が所蔵する《曜変天目》、《禅機図断簡 智常禅師図》など国宝7点を一挙に公開します。これは平成10年(1998年)の「静嘉堂・国宝展」以来23年ぶり、しかも展示室に一堂に会するのは初めてのことです。世田谷岡本での最初で最後の機会、お見逃しなく! ※後期は重要文化財《聖徳太子絵伝》を修理後、初公開いたします。 2.静嘉堂の名品に隠された逸話の数々! 岩?彌之助、岩?小彌太の父子二代によって設立された当館。集められた名品には様々な逸話が残されています。作品が伝えられた歴史、あるいは名品を手渡す者、受け継ぐ者それぞれの思いなど、美術品の表面を見るだけでは分からない、ウラ側のお話を紹介します。 3.世田谷のギャラリーはこれが見納め! 来たる2022年、創設130周年・美術館開館30周年を迎える静嘉堂は、美術館展示ギャラリーを丸の内に移転します。丸の内は、当館創設者・彌之助が美術館建設を夢見た場所です。本展は移転前、世田谷岡本での最後の展覧会となります。 【展覧会の見どころと各章のご紹介】 1. 旅立ち−出会いと別れの物語 旅立ち−それは別れとともに新たな出会いを予感させます。日本の春は、卒業・入学、退職・就職と多くの別れと出会いが繰り返されます。古来、日本・東洋においては、そうした節目に詩歌や書画を贈り、はなむけとしました。 禅の世界では弟子や友へ、悟りの道を示す言葉や仏法の真理を詩文の形で表した墨蹟などが書き与えられました。また漢詩の世界では送別がひとつの大きなテーマです。日本でも広く知られる中国・唐時代の詩人、王維や李白の送別詩に詠われる、青々とした柳や岸辺を離れていく船は別れの象徴となり、それらは絵画に描き込まれ送別の図として贈られました。  こうした旅立ちのイメージは物語の中にもさまざまに残されています。「昔男」を主人公とする『伊勢物語』には「東下り」の話が、『西行物語』では西行が「数寄の遁世」を求め武士の身分も家族も捨てて出家し、歌枕を訪ねて諸国をめぐります。また物語のイメージは、旅を現実だけでなく異界へも導きます。仏教や道教の逸話では冥府や地獄をめぐったのち、よみがえるストーリーがしばしばみられます。芸術によって、人はイメージの世界を旅し、多くの文学・美術作品を通じて、異界の見ぬ世の友のもとへ旅してきたのです。 (左上)国宝 因陀羅・楚石梵琦題 《禅機図断簡 智常禅師図》 元時代(14世紀)、前期展示(4月10日〜5月9日) (右中央)重要美術品 陳賢《老子過関図》  明〜清時代(17世紀) (右上)重要文化財 九淵龍賝題 《万里橋図》  室町時代・応仁元年(1467)題 (左下)長次郎 《黒樂茶碗 紙屋黒》  桃山時代(16世紀) (右下)河鍋暁斎 《地獄極楽めぐり図》のうち  明治2〜5年(1869〜72)、場面替えあり 2. 理想郷へ−神仙世界と桃源郷  旅立った人びとはどこへ行くのか−不老不死の仙人になることを夢見た古代の中国人は、死後魂が旅立つ神仙の世界を、墓室の壁画や副葬品の中に造形化しました。そして西の砂漠のかなたにそびえるとされた仙山、あるいは東の海のかなたの仙島、山深い洞窟の向こうにある隠れ里に理想郷の姿を重ねて想いを馳せました。また理想郷の入り口は日常を過ごす市井にも隠れていることが物語に記されています。「邯鄲の枕」の故事に見るように枕は夢や願いをかなえるアイテムとして、壺や瓢箪は仙人が仙境や異世界へ行くための入り口として機能しています。また親しい友や愛する人たちとの酒宴によってもたらされる陶酔は、理想郷にも似た境地へ誘ってくれることでしょう。本章では、時代や人びと、それぞれのユートピアのかたちを探ります。 (右上)《斜縁二神二獣鏡》  三国時代(3世紀) (下2枚)川端玉章 《桃李園・独楽園図屏風》  明治28年(1895)   3. 名品の旅路 今日文化財と呼ばれる古く美しき品々は、ひとの手から手へと渡り、今に伝わっています。その意味では、美術品の長き伝来の道すじもまた「旅立ち」と「出会い」を繰り返す「旅路」です。静嘉堂に安住の地を得た美術品にも隠れた伝来の物語があります。  優れた道具・美術品には、古刹や名家、あるいは名だたる数寄者たちのもとを渡り歩いた足跡ともいうべき記録が、箱書や付属文書などとして残されています。書画は時代を経て改装されていき、茶道具ならば人の手を経るたびに品物をまもる収納箱が増えて、伝来の厚みも増していくものです。本章では、所蔵者たちと名品との出会いと別れにまつわるエピソードを紹介します。 (左)《古瀬戸芋子茶入 銘 雨宿》室町〜桃山時代(16世紀)、後期展示(5月11日〜6月6日) (右)国宝 《曜変天目》南宋時代(12〜13世紀)   4. 旅する静嘉堂−静嘉堂のあゆんだ130年  恩師・重野成斎の歴史編纂事業を助けるため、書籍の蒐集を始めた岩?彌之助は、明治25年(1892)、神田駿河台の自邸に静嘉堂文庫を創設し、重野を初代文庫長に迎えました。彌之助没後の明治44年(1911)小彌太は父が晩年本邸として建設した高輪邸に隣接して、鉄筋コンクリート造の書庫をつくり、静嘉堂文庫を移設します。その後、関東大震災を経て、小彌太は図書や美術品など貴重な文化財の永存をはかるため、大正13年(1924)、父の霊廟のかたわらに洋館を建築し、高輪から静嘉堂文庫を移します。こうして歩んできた移転の歴史もまたひとつの旅といえるでしょう。 静嘉堂での美術品の一般公開は、昭和52年(1977)に展示館を開設したことにはじまり、平成4年(1992)には静嘉堂文庫創設100周年を記念して現在の美術館を建設、以来29年間、本展まで115回の展覧会を開催してきました。 岩?家深川別邸洋館 明治22年(1889)竣工    来たる2022年、創設130周年・美術館開館30周年を迎える静嘉堂は、その美術館展示ギャラリーを創設者・彌之助が美術館建設を夢みた地・丸の内に移転します。 【開催概要】■展覧会名:旅立ちの美術■会期/2021年4月10日(土)〜6月6日(日)<主な展示替え> 前期:4月10日(土)〜5月9日(日) 後期:5月11日(火)〜6月6日(日)■会場/静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区岡本2-23-1)■開館時間/10時〜16時30分 ※入館は閉館30分前まで ■休館日/月曜日〈ただし5月3日(月・祝)は開館〉5月6日(木) ■入館料/一般1,000円、大学・高校生700円、障がい者手帳提示の方及び同伴者1名700円 ■問合せ/050(5541)8600 ハローダイヤル ◎ホームページ→ http://seikado.or.jp/twitter : @seikadomuseum ★こちらの観覧券を3組6名様にプレゼント!★申込み締切 3/22(月)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2021年3月3日(水)

  • 生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて【特集】

    《砂丘III》1909年 油彩、厚紙 29.5×39cm デン・ハーグ美術館    本展はオランダのデン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品50点と国内外美術館から借用するモンドリアン作品と関連作家作品約20点を展示する、日本では23年ぶりの待望の「モンドリアン展」です。 ピート・モンドリアン作品を多数収蔵するデン・ハーグ美術館からの借用作品は、初期のハーグ派様式の風景画から晩年の水平垂直線と原色平面の「コンポジション」シリーズまで多岐にわたります。モンドリアンは、1908年にトーロップに出会い象徴主義や神智学に傾倒しつつも、オランダの風景から風車、灯台、砂丘、聖堂などを描き、実験的作品を展開します。1911-14年に滞在したパリでキュビスムにふれると、「新造形主義」理論を立ち上げ、第一次世界大戦を挟んで、静物や樹木など身近な主題を抽象化した独自の作風を築きます。第一次世界大戦後は「新造形主義」に従った厳格な「コンポジション」シリーズへと至り、晩年にニューヨークへ移ってもなお旺盛に制作を続けました。 また、直線と限られた色面によるモンドリアンの絵画構成は、ドゥースブルフらと1917年に結成した「デ・ステイル」をはじめ、デザインやファッションの領域においても盛んに取り入れられ、今なお私たちを刺激してやみません。「デ・ステイル」関連のプロダクトなどをあわせて紹介し、2022年に生誕150年を迎えるモンドリアンの芸術の広がりを再検証します。 《 展覧会の見どころ 》 ■23年ぶりの待望のモンドリアン展2022年に生誕150年を迎えるモンドリアン。日本では実に23年ぶりの個展になります。知っているようで知らないモンドリアンの作品に出会えるまたとない機会です。 ■初期の風景画から晩年の抽象画に至る過程をたどるあまり知られていない自然主義的な初期の風景画も、よく見ると晩年の作品へとつながる兆しをはらんでいます。オランダからパリ、そしてニューヨークへと移り住みながら画風を変化させていったモンドリアンの軌跡を辿ります。 ■同時代の作家との交流1917年にドゥースブルフらと結成した「デ・ステイル」をはじめ、モンドリアンは同時代の作家と盛んに交流し、意見を交わしています。本展では、「デ・ステイル」の作家など、関連する作品をあわせて展示します。 《格子のコンポジション8 ー暗色のチェッカー盤コンポジション》1919年 油彩、カンヴァス 84×102cm デン・ハーグ美術館(左上)《ドンブルグの教会塔》1911年 油彩、カンヴァス 114×75cm デン・ハーグ美術館 (右上)《赤、青、黒、黄、灰色のコンポジション》1921年 油彩、カンヴァス 39.5×35cm デン・ハーグ美術館(左下)《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》1921年 油彩、カンヴァス 59.5×59.5cm デン・ハーグ美術館 (右下)   ※デン・ハーグ美術館所蔵作品のクレジットはすべて下記のとおりKunstmuseum Den Haag ■会期/3月23日(火)〜6月6日(日)■会場/SOMPO美術館  新宿区西新宿1-26-1 ■入場料/一般1,500円、大学生1,000円  ※日時指定入場制※事前に美術館ホームページより日時指定のオンラインチケットを購入。入場無料の方も日時指定のオンラインチケット(無料)を取得の上、来館してください。定員に空きがある場合に限り、美術館受付で当日窓口チケット(+200円)を販売します。■休館日/月曜日 ※ただし5月3日(月・祝)は開館■主催/SOMPO美術館、日本経済新聞社■協賛/損保ジャパン、野崎印刷紙業■後援/オランダ王国大使館 ■協力/KLMオランダ航空 ■企画協力/NTVヨーロッパ■問合せ/050(5541)8600  ハローダイヤル ◎ホームページ→ https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2020/mondrian/ ★こちらの観覧券を3組6名様にプレゼント!★申込み締切 3/17(水)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2020年3月3日(水)

  • 【特集】没後220年 画遊人・若冲 −光琳・応挙・蕭白とともに−

     岡田美術館(館長・小林 忠)は、2020年10月4日(日)から2021年3月28日(日)まで、特別展『没後220年 画遊人・若冲 −光琳・応挙・蕭白とともに−』を開催いたします。 本展では、伊藤若冲(1716〜1800)の没後220年を記念し、当館収蔵の伊藤若冲の作品全7件を一挙公開します。30代後半から晩年(80代)までの着色画4件・水墨画3件がそろって展示されるのは2016年以来です。83年ぶりに再発見され話題を呼んだ大作「孔雀鳳凰図」や、墨の妙技が光る「月に叭々鳥図」、ユーモアあふれる「三十六歌仙図屏風」など、若冲の技量の高さ、幅広さを物語る作品が一堂に会します。さらに、若冲が学んだ狩野派や尾形光琳、光琳の弟・尾形乾山、同時代の京都画壇の覇者・円山応挙、鬼才ぶりが注目される曾我蕭白らの作品も展示します。京を彩った多彩な作品とともに「画遊人・若冲」の世界をお楽しみください。 《 見どころ1 》 岡田美術館の若冲7件、一挙公開 ◎岡田美術館収蔵の伊藤若冲の作品を4年ぶりに全て公開します  若冲は、鮮やかな彩色、生き生きとした花鳥の姿、細密描写の見事な着色画で人気を博しています。一方、色彩に優れた画家であればこそ、墨一色で多彩なイメージを描き出す水墨画にも優れました。本展では、双方の名品を一堂に展示し、年代による変遷を辿りながらお楽しみいただきます。 「孔雀鳳凰図」(部分)宝暦5年(1755)頃 重要美術品 岡田美術館蔵 【伝記】 伊藤若冲(1716〜1800)は、京の錦小路で青物問屋を営む「枡屋」(通称「枡源」)の長男として生まれました。数え年23歳で父の跡を継いで家長を務めたのち、40歳で弟に譲り画業に専念します。はじめ狩野派に学び、中国画の模写へと進み、ついには実物を観察することを第一として、迫真の絵を描くようになったと伝えられています。金閣寺の障壁画50面や、「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)など大作を描いて名を成した若冲は、73歳のとき天明の大火により家屋敷を失ってしまいます。困窮に弟の死が重なる失意の時を超えて、伏見の寺の門前に隠居し、85歳で亡くなるまで絵画三昧の生活を送りました。 《 見どころ 2 》 光琳・乾山兄弟との関連に注目 ◎若冲が手本にしたとされる尾形光琳や、同じく禅に傾倒した乾山にも注目します  若冲の伝記に「光琳の筆意を用いた」という一節が見られます。若冲の生年に亡くなった尾形光琳(1658〜1716)は、一時代前の人気絵師として大きな存在であったのでしょう。一方、光琳の弟・尾形乾山(1663〜1743)は、禅に傾倒し、若い頃から隠遁趣味のあった点で、若冲と志向を同じくしていました。 尾形光琳「菊図屏風」のうち(左隻部分)18世紀初頭 岡田美術館蔵   尾形乾山「夕顔・楓図」(部分)元文5年(1740)頃 岡田美術館蔵 《 見どころ 3 》 若冲と同時代の京の画家5人衆 ◎池大雅、与謝蕪村、円山応挙、曾我蕭白、長沢蘆雪の作品も併せてご紹介します 若冲53歳のとき発刊された『平安人物志』(京都の人名録)で、若冲は画家の部No.3として登場し、次に刊行された60歳のときはNo.2に上がりました。2回とも若冲の上にいたのが円山応挙(1733〜95)、若冲の後に続いたのが池大雅(1723〜76)と与謝蕪村(1716〜83)です。若冲と人気を競ったこの3人に、応挙門下の異才・長沢蘆雪(1754〜99)、奇行で知られる曾我蕭白(1730〜81)を併せ、京画壇が盛り上がった時代の選りすぐりの画家たちの作品をお楽しみいただけます。 (左)円山応挙「三美人図」のうち(太夫図部分)天明3年(1783) 重要美術品 岡田美術館蔵 (右)長沢蘆雪「牡丹花肖柏図屏風」(部分)18世紀後半 岡田美術館蔵 【開催要項】■展覧会名/没後220年 画遊人・若冲 −光琳・応挙・蕭白とともに−■会期/〜2021年3月28日(日) ■休館日/12月31日(木)、1月1日(金) ■開館時間/9時〜17時(入館は16時30分まで) ■入館料/一般・大学生2,800円、小中高生1,800円 ※前売り料金あり■主催/岡田美術館 ■問合せ/0460(87)3931 岡田美術館E-mail : info@okada-museum.com ◎公式HP→ https://www.okada-museum.com ★こちらの観覧券を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 12/25(金)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2020年12月2日(水)

  • 【特集】日本のたてもの ー自然素材を生かす伝統の技と知恵

    松本城天守 1/20模型 1963年 東京国立博物館蔵 展示会場:東京国立博物館  日本の伝統建築は、木・草・土・石など多様な自然素材を優れた造形物へと昇華させたものと言えます。本展は、日本の建築を、高い美意識と加工技術を際立たせて縮小表現した建築模型、図面、道具など貴重な資料の展示を通して、自然素材を活かした造形的な特徴を古代から現代にいたるまで見ていきます。また日本の伝統建築の技は、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」として、ユネスコ政府間委員会(無形文化遺産保護条約政府間委員会)にて、ユネスコ無形文化遺産として審議・決定が行われる見通しとなっています。法隆寺国宝修理事業の一環として金堂および五重塔の模型を製作したことを契機に1960年から国の「模造事業」が始まり、1964年の東京五輪に併せて開催された「日本古美術展」にも日本建築の様式を伝えるものとして模型が出展されました。  本展では、それに加え、原建物が国宝・重要文化財である模型を核として、これまで一般に公開されることのなかった貴重な建築模型などを一堂に集めて展示します。近世までの模型は、修理や復原の設計内容を検討するためであったり、国内で新たな様式を伝達するために製作されていました。近代の模型になると、万博など国外への日本の建築文化を紹介するためや、意匠構造を理解するための教材であったり、修復によって得られた知見を記録、再現するために製作されるようになりました。  展示では、建築物の細部(柱や梁を組み上げて屋根を支える木組や建具など)や自然素材の特性(木材、漆喰、瓦などの風合い)を精巧に再現した1/10縮尺模型の展示をはじめ、木造建築を受け継ぐための伝統技術や工匠の技(檜皮・茅・瓦などの屋根葺き、左官、彩色、錺金具、建具、金箔など)についても紹介します。また、現在その維持が困難とされる伝承者養成・技能練磨・原材料や用具の確保など、近年の取組みについても紹介します。 ■ 展覧会の特徴 ■ ◎古代から現代までの日本を代表する建物の模型や資料を一挙に公開  自然素材を活かす伝承技法と知恵が集結された「建築模型」や貴重な歴史資料である図面などを3つの会場でご覧いただくことで、日本人の暮らしや自然素材を活かした伝統建築の技と知恵が、今もなお受け継がれて、活かされていることを再認識していただけます。 (左)法隆寺五重塔 1/10模型 1932年 東京国立博物館蔵 展示会場:東京国立博物館 (右)松本城天守 1/20模型 1963年 東京国立博物館蔵 展示会場:東京国立博物館 ◎建物内部の細部まで再現 東京国立博物館で展示する、近世までの建物の1/10模型には複数に分割できるものもあり、内側の細部まで鑑賞できます。室内の様子や天井裏などを含め、模型の内外に匠の技を発見できます。 (左)帝国ホテル旧本館 1/200模型 株式会社帝国ホテル蔵 展示会場:国立科学博物館 (右)霞が関ビルディング 1/200模型 国立科学博物館蔵 展示会場:国立科学博物館 ◎ユネスコ無形文化遺産の認定を目指す「匠の技」を紹介 2018年にユネスコ無形文化遺産代表一覧記載への提案がなされ、2020年12月にユネスコ政府間委員会で審議・決定される見込みの「伝統建築工匠の技」(17件の国の選定保存技術)を、国立近現代建築資料館にて紹介します。 (左)岩城庄之丈製図道具 明治時代 滑川市立博物館蔵 展示会場:国立近現代建築資料館 (右)五十九銀行新築正面之図 1900年頃 青森銀行本店蔵 展示会場:国立近現代建築資料館 ◎首里城正殿の模型を展示〜首里城復興に向けて 2019年10月に首里城正殿は消失しましたが、その1/10模型が沖縄県から出展され、東京国立博物館にて展示されます。この展示を通じて、首里城復興に思いを馳せていただければ幸いです。 首里城正殿 1/10模型 1958年 沖縄県立博物館・美術館蔵 展示会場:東京国立博物館 【開催概要】 <古代から近世、日本建築の成り立ち> ■会場/東京国立博物館 表慶館 (東京都台東区上野公園13-9) ■会期/12月24日(木)〜2021年2月21日(日)■開館時間/9時30分〜17時 ※金曜・土曜日は21時まで開館 ■休館日/月曜日、12月26日(土)〜2021年1月1日(金・祝) ※1月11日(月・祝)は開館■観覧方法/入館はオンラインによる事前予約制です。詳細は展覧会公式サイトでお知らせします。■観覧料金/一般1,500円、大学生1,000円、高校生600円  ※中学生以下および障がい者とその介護者1名は無料。 ただし、オンラインでの「日時指定券」の予約が必要です。 入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。    <近代の日本、様式と技術の多様性> ■会場/国立科学博物館 日本館1階 企画展示室(東京都台東区上野公園7-20) ■会期/12月8日(火)〜2021年1月11日(月・祝) ■開館時間/9時〜17時 ※金曜・土曜日は18時まで開館■休館日/月曜日、12月28日(月)〜2021年1月1日(金・祝)※ただし、1月11日(月・祝)は開館■観覧方法/入館はオンラインによる事前予約制です。 詳細は国立科学博物館公式サイト等をご覧ください。 ■観覧料金/一般・大学生 630円(常設展示入館料)、高校生以下および65歳以上無料 ※常設展示入館料のみでご覧いただけます。 <工匠と近代化ー大工技術の継承と展開ー> ■会場/国立近代建築資料館(東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内)■会期/12月10日(木)〜2021年2月21日(日) ■開館時間/10時〜16時30分■休館日/12月29日(火)〜2021年1月3日(日) ■入館料/無料 [主催]文化庁、日本芸術文化振興会、東京国立博物館、国立科学博物館、読売新聞社 [特別協賛]キヤノン、JR東日本、日本たばこ産業、三井不動産、三菱地所、 明治ホールディングス [協賛]清水建設、?島屋、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事 [協力]国立歴史民俗博物館、金沢工業大学[問合せ]03(5777)8600(ハローダイヤル)◎公式サイト→ https://tsumugu.yomiuri.co.jp/tatemono/ ★こちらの観覧券(東京国立博物館会場の招待券)を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 12/16(水)12:00まで※当選者の発表は観覧券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2020年12月2日(水)

  • 【特集】分離派建築会 100年展 建築は芸術か?

    堀口捨己 1928(昭和3)年 『紫烟荘図集』(洪洋社)所収、東京都市大学図書館  大正時代、日本の建築界に鮮烈なインパクトをもって現れた新星たちがいました。日本で最初の建築運動とされる分離派建築会です。明治以降に日本に移入された西洋の様式建築の学習は、明治末期にはほぼ達成され、最新の建設技術にふさわしい新しい建築のあり方が模索されていました。 そうしたなか、1920年(大正9)年、東京帝国大学(現・東京大学)建築学科の卒業をひかえた同期6名、石本喜久治、瀧澤眞弓、堀口捨己、森田慶一、矢田茂、山田守は分離派建築会を結成します。彼らは「過去の建築圏からの分離」を宣言し、学内の第二学生控所で習作展を、続いて白木屋で第一回作品展を開きます。その革新的な内容は同世代の建築家や学生たちの注目を集めました。さらに大内秀一郎、蔵田周忠、山口文象が加わり、1928(昭和3)年の第七回まで作品展を重ね、出版活動を展開していきます。そして1922(大正11)年に東京・上野公園を会場に開催された平和記念東京博覧会での展示館の設計からはじまり、次第に住宅、公共的建築、商業建築などの実作を通し、彼らの考える建築の芸術を世に問います。 結成から100年目の2020年。本展は、図面、模型、写真、映像、さらには関連する美術作品計160点によって、変革の時代を鮮やかに駆け抜けた彼らの軌跡を振り返ります。分離派建築会が希求した建築の芸術とは何か。日本近代建築の歩みのなかで果たした彼らの役割を、新たな光のもとに明らかにしていきます。 1. 迷える日本の建築様式 明治から大正、自由主義の機運が高まるなか、西洋の様式建築の習得は一段落し、日本独自の建築とは何か、と模索が始まります。分離派建築会の結成前夜を、当時の教育資料や欧州発の分離派(セセッション式)の流行を通して概観します。 2. 大正9年「我々は起つ」 分離派建築会を旗揚げした東京帝国大学の卒業生6人は、過去の建築圏からの分離を宣言し、建築は芸術だ、と訴えます。ここでは、その出発点となった卒業設計を紹介します。 山田守 卒業設計 国際労働協会 正面図 1920(大正9)年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻(展示期間:10月10日〜11月10日) 3. 彫刻へ向かう「手」 欧州の新時代の彫刻は、彼らの創作意欲をかき立てました。白樺派によって紹介されたロダン、それに続く表現主義の彫刻、そして彼らがそこから影響を受け制作した習作の数々を紹介します。 4. 田園へ向かう「足」 都市の大衆文化から離れた郊外。そこに彼らは新しい暮らしの夢を見ます。「田園」をテーマに手がけた住宅作品、また農民美術運動との関わりを紹介します。 瀧澤眞弓 《山の家》 模型  1921(大正10)年 再制作:1986年 瀧澤眞弓監修 5. 構造と意匠のはざまで 関東大震災からの復興を目指す東京。分離派建築会メンバーも、実制作の機会に恵まれ、電信局や新聞社などの公共的建築を手がけます。構造の合理性と建築の美しさは一致するのか。新たに生まれた葛藤は、建築の本質に迫る問いでもあります。 (左)山田守 東京中央電信局竣工 1925(大正14)年 郵政博物館(右)森田慶一 京都大学楽友会館 1925(大正14)年 撮影:2020(令和2)年、若林勇人 6. 都市から家具、社会を貫く「構成」 昭和になり、白木屋百貨店など都市的スケールの建築をも手がける一方で、彼らはモダニズム思想を吸収し、実生活への関心も深めます。建築と家具、両者に見られる線や面を強調したデザインに通底する「構成」に注目します。 石本喜久治、山口文象 白木屋百貨店 透視図 1928(昭和3)年 石本建築事務所 7. 散会、それぞれのモダニズム建築 彼らの展覧会活動は、昭和3(1928)年の第7回が最後となりました。結成から8年、実社会に根ざした建築家となった9人は、ナショナリズムと社会主義とのはざまで建築の原点を自問し、次のステップへと旅立っていきます。 【展覧会のみどころと特徴】 1. 100年後のいま、分離派建築会を再検証!分離派建築会は、明治時代の様式建築と1930年代以降のモダニズム建築をつなぐミッシング・リンクを解き明かす大正時代の建築運動です。100年後のいま、分離派建築会の日本近代建築史上の位置づけを再検証する展覧会です。 2. 1920年代に出現した9人の新星たちを一挙紹介!将来を嘱望される東京帝国大学卒の6人の立ち上げメンバーと、あとから加わった新メンバー3人。いずれも散会後はそれぞれ設計事務所の社長や大学教授といった要職につき、日本の建築界で重要な役割を担いました。本展は、全員にスポットをあて彼らの活動と作品を紹介します。 3. 会場は「紙」から着想を得て分離派建築会の「創作」と「実作」が交錯する空間分離派建築会の会員たちが展開した作品展と出版活動を象徴する「紙」から着想を得て、京都を拠点とする木村松本建築設計事務所が会場構成を担当します。 【開催概要】■会期/2020年10月10日(土)〜2020年12月15日(火) ※会期中、一部展示替えします。前期10月10日〜11月10日、後期11月12日〜12月15日。11月12日以降に再入場の際は、前期半券提示で100円割引となります。■時間/10時〜18時(最終入場時間 17時30分) ■会場/パナソニック汐留美術館 ■休館日/水曜日 ■住所/東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階■観覧料/一般 800円、65歳以上 700円 、大学生:600円、中・高校生 400円、 小学生以下 無料 ※障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで無料で入館できます ■問合せ/050(5541)8600 ◎公式HP→ https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/20/201010/ ★こちらの入館券を5組10名様にプレゼント!★申込み締切 10/23(金)12:00まで※当選者の発表は招待券の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2020年10月7日(月)

  • タイヘイ 25名限定 読者モニター募集!

    HEIZAEMONドレッシングセット・ホテルギフト券が当たる!  タイヘイのドレッシング「HEIZAEMON」の読者モニターを募集します。応募者の中から抽選で25名に「HEIZAEMON」ドレッシングのいずれか1本を送付。試食後、アンケートに回答して頂いた方の中から抽選で5名に「HEIZAEMON」ドレッシングセット、5名にホテルギフト券5,000円分をプレゼント! 下記フォームに入力の上、送信してください。 ■締切り/9月13日(日)23:59まで※モニター当選者の方には9/16までにメールで連絡させて頂きます。ドレッシングは別途郵送いたします。 ※記載していただいた個人情報は、モニターの抽選結果及びドレッシングの送付以外には使用しません。 【お申込みの際の注意】〈GmailやHotmailなどのフリーメールをお使いの方へ〉 メールソフトやウィルス対策ソフト等の設定により「迷惑メール」と認識されることがあります。メールが届かない場合は「迷惑メールフォルダー」をご確認ください。 更新日:2020年9月2日(水) ★タイヘイのドレッシング「HEIZAEMON」 読者モニター募集終了。多数のご応募をいただきありがとうございました。ご当選者のお知らせは終了しております。 [[aform009]]

  • 箱根スイーツコレクション 2017 秋

     毎年、春と秋に開催している「箱根スイーツコレクション」が、この秋ついに20回目を迎えました! これを記念して今回は、スペシャルな"アニバーサリースイーツ"をテーマにしたスイーツ37種類が勢揃い。仲の良い友人や家族、またはカップルで...。秋の箱根を散策しながら、心まで満たされるスイーツ巡りはいかがですか。 ■開催期間/2017年11月12日(日)まで■参加店舗 /小田急ロマンスカー車内販売や箱根エリア等のホテル、美術館、和・洋の飲食店 (37店舗)■小冊子 配布期間/「箱根スイーツコレクション 2017秋」開催期間中 ※25万部を配布予定■小冊子 配布箇所/小田急線各駅、箱根エリア等の交通機関主要駅・港、参加店舗等(小冊子には、スイーツの特徴、価格、参加店舗、エリアマップ等を掲載) ※スイーツ画像は、「箱根ナビ」でも紹介しています  ★「箱根ナビ」→ http://www.hakonenavi.jp ★「箱根スイーツコレクション 2017秋」で、お好みのスイーツ1つを無料で楽しめるスイーツ利用券を小冊子とセットで5組10名様にプレゼント!★申込み締切 10/12(木)12:00 まで※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。 更新日:2017年10月4日(水)